荒木 優歩さん|Yu ARAKI
荒木 優歩さん|Yu ARAKI
合格スクール | National University of Singapore |
留学先(国) | シンガポール |
専攻(メジャー) | Computer Science |
職業 | 船会社勤務 |
今回 インタビューにご協力頂きました荒木さんは、イギリスやシンガポールと非常に多様な駐在経験をお持ちです。そんな国際経験豊かな荒木さんが、今回あえて海外大学院への進学という道を選んだ訳や、ご準備のご苦労など、余すところなくお話をお伺いすることができました。忙しい社会人の方必見です!
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
えっと、きっかけとしては仕事と個人的なキャリア目標の2つの側面があります。
まず仕事面では2019年からイギリスに駐在するチャンスを会社からもらって、そこではイールドマネジメントというコンテナ船業務の運賃の最適化とコストの最小化を図る為の業務を担う事になり、要はデータに携わる仕事をする事になったんです。そういったデータアナリストとしての業務を進めていく中で、Computer Science(CS)の分野に興味を持つようになりました。
個人的なキャリア目標の面では、私には”日本を飛び出して世界で活躍していきたい”、”世の中に新しい価値を生み出していきたい”という想いがあって、それをベースに仕事や人生設計などを考えています。
その目標を達成する為には、普段の自分の業務をこなしていくだけでは難しいと思っていて、もっとアカデミックな知識を武器にして世界と渡り合える様になりたいと考えた事が大学院を目指す事になったきっかけですね。
イギリスでの駐在が4年半と、今シンガポールに1年ほど滞在しているのですが、その中で英語力も付きましたし、大学院で学ぶならば日本ではなく海外で、と必然的に考えました。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
漠然と考え始めたのはイギリスに駐在していた2020年ですね、ロックダウンで3か月程度家から全く出れない状態が続いたので、時間が出来て今後の事を色々考える事が出来ました。
将来的に大学院に行きたいと思った時に必要な英語の資格だけは取っておこうと思い、まずIELTSの勉強を始めました。本当にコツコツとスローペースで続けたので時間がかかってしまったんですが、2022年にIELTS7.5を取得しました。
そこからGMATの対策や、出願校を調べたりといった事を始めたのが2023年の3月以降だったと思います。
ちょうどそのころシンガポールへの異動が決まり、7月にシンガポールへ引越し、落ち着いてから具体的に出願する大学を調べたり具体的な準備を始めました。
ただ私の場合は大学でCSを学んでいたわけではないのでなかなか情報を集めるのが難しく、方向性がまとまらなかったので、最終的に大学院留学コンサルティングさんにお願いする事にしました。そこからはご提案頂いたスケジュールをベースに出願校を決めて書類を作って、出願という流れで進めていきました。
Q3. 国や出願校などはどの様に選ばれましたか?
Q3. 国や出願校などはどの様に選ばれましたか?
今回私は会社からの派遣ではなく、私費での進学を考えていて、またプライベートで子供が生まれたばかりだったので、仕事を辞めて留学をするという選択肢は現実的ではありませんでした。
なので、今いるシンガポールでパートタイムで通学するか、他の国でオンラインで履修出来、かつバックグラウンド的に出願可能なプログラムをリサーチ頂きご紹介頂きました。ある程度選択肢が見えてからは、比較的スムーズに出願校を選ぶ事が出来たと思います。
留学準備をしている期間に感じたことですが、仕事が終わって疲れている状況から一人で勉強をするというのはモチベーションを保つのも非常に大変だったので、出来ればシンガポールの大学にパートタイムで通学出来たらベストだと考えていました。今回進学予定のシンガポール国立大学は当初から一番行きたかった大学ですので、本当に嬉しいです。
Q4. 留学ご準備の中で大変だった事や逆に大学院留学を目指したからこそ得られた事など、印象に残っている事があったら教えて頂けますか?
Q4. 留学ご準備の中で大変だった事や逆に大学院留学を目指したからこそ得られた事など、印象に残っている事があったら教えて頂けますか?
準備期間中は、イギリスからシンガポールへの異動があり、またプライベートでは子供も生まれ、生活が一変しました。
そういった中で短時間に集中して準備を行わなければいけない状況がとても大変でした。これから自分の為の時間がますます取りにくくなると思うので、結果はともあれ出願まではやってみようと、出来ていない事の方が多い事も多々ありましたが、出来た事を一個一個数えていこうという気持ちで進めていきました。
仕事や子供のケアで疲れている状況から更に一歩進まなければという、、そういった中で文字通り自分を追い込みながら結果が残せたという事に非常に満足しています。集中力も養われ、以前より大きく改善したなと感じています。
また大学院を目指してみて、志望動機を考えたりしながら、自分がどれだけ勉強したいと思っているのか、目指したいと希望しているのか、その気持ちの大きさを再認識する事が出来、自分の人生設計やキャリアゴールを見つめなおす機会が得られた事も良かったと思います。
子供が出来、疲れる事も増えましたが、自分の目指す自分でいたい、なりたいというモチベーションは大きくなったかなと思います。大学院でしっかり学ぶ事で更にキャリアゴールへ一歩近づけると思うので、そういう姿を子供に見せられたらなと思います。
Q5. 色々な経過を経て間もなく履修開始と伺っております。今のお気持ちや今後の抱負をお聞かせいただけますか?
Q5. 色々な経過を経て間もなく履修開始と伺っております。今のお気持ちや今後の抱負をお聞かせいただけますか?
今は素直に、本当に楽しみですね。
大変な事の方が多いかもしれませんが、そういった事も含めて今はワクワクしています。
ただ進学を控え、大学から健康診断の件とか、手続きの件とか、色んな情報がバラバラと沢山届くので、抜け漏れがないか心配です。最初から躓きたくないですからね(笑)。
履修が始まったらキャンパスまでは30~40分程度で、まだスケジュールがはっきりしていませんが、恐らく業務後仕事を早めに切り上げて夕方6時半から9時ころまで週に1~2回と週末1日というペースで履修を進めていく形になりそうです。大学院準備でしていた英語やGMATの勉強と違って、大学院の勉強はそっくりそのまま自分のやりたい事に直結しますので、学べる事が本当に楽しみです。
よく“これからはAIの時代だ”とか“すべて自動化していく”なんていう言葉を耳にしますが、これからCSについてしっかり学び、言葉だけではなくて仕組みやシステムについて理解し、会社の業務にそういった先進技術を取り入れ推し進めていける様になれたらと思っています。
今の業務は、ビジネスインテリジェンスの取入れは推進されてはいるものの、実際にはマニュアルワークだったり人の手で動かす作業も多いんです。なので大学院卒業後は、実際に行われている業務と最新テクノロジーを組み合わせていく、部分接続的なポジションで貢献していけたらと思っています。今までの業務やこれからCSを学ぶ自分の役割としてはそこだと感じています。コンテナ船ビジネスがより成長していく、その貢献メンバーの一員になりたいです。
そして将来的にも色々な国の方、バックグラウンド持っている方たちと、より良い世界に向けて一緒に働き続けていきたいと思っています。
Q6. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
Q6. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
そうですね、、色々偉そうな事を言ってきましたが、自分は体育会の出身で、あまり何か言えるような立場ではないんですよ(笑)。大学の成績も良くなかったですし、スポーツでもこれと言って大きな結果を残せたわけではなく、失敗や挫折を多く経験してきました。
大学院を考え始めた時もネットでGPAと調べると低いと難しい、という様な情報ばかりで、、、。難しいのかなと思いましたが、その分IELTSで高スコアを取って頑張りを見せようとか、自分がこれまでやってきた業務や経験には自信があったので、エッセイの中ではいかにこの業務にCSの知識が必要か、それがあれば自分はこれだけの事が出来るんだ、そしてどんな存在になりたいのかという事が伝わる様に時間をかけて伝える努力をしてきました。
そして、今何とかチャンスを手にして、自分を信じて邁進している毎日ですので、もし何かやりたい事がある方は是非やってみてほしいと思います。とにかく継続が大事だと思うので、どんなに小さなことでも継続して頑張っていただければ目標を達成できると思います。