横田圭祐さん|Keisuke YOKOTA

横田圭祐さん|Keisuke YOKOTA

合格スクールUniversity of Zurich
KU Leuven
University of Glasgow
University of Southampton
The University of Melbourne
留学先(国)スイス
ベルギー
イギリス
オーストラリア
専攻(メジャー)Data Science
職業北海道大学

今回インタビューにご協力頂きました横田さんは、昨今注目度の高いデータサイエンス専攻で海外大学院に見事合格されましたが、その学校がアメリカやイギリスではなく、スイスとベルギーの名門大学院です。なぜ多くの留学生が目指す米/英の大学院ではなく欧州だったのか、そういった経緯なども含め詳しいお話をお伺いすることができました。
※当日のインタビュー会場は弊社コンサルティングルーム(個室)となります。またお写真撮影時以外はマスク着用、及び換気など徹底し感染症対策のもとインタビューにご協力頂いております。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

自分が所属している学科が、情報工学系の学科なのですが、もともと9割以上が大学院へ進学するのが当たり前という様な環境で、教授やコースもそれを前提に授業を進めている様な環境でしたので、その学科に入学した時点で“大学院への進学”というのは考えられる進路だと思っていました。

ただそこでなぜ日本の大学院ではなく海外を目指したのか、という理由については、もともと海外にはとても興味を持っていて、夏休みを利用してアメリカに行ったり、交換留学も予定していました。

ただコロナの問題で交換留学が出来なくなってしまって、そうなると長期で留学をする為には、休学して留学をするのか、大学院留学をするか、何れかの選択肢が考えられるかなと思いました。

それならばしっかりと時間を取って“大学院留学”という形で行った方が有意義だし楽しんじゃないかな、と思い大学院留学を目指すことにしました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

大学に入学したころから漠然と意識はしていたものの、1年時は特に気にせず過ごしていました。ただ2年生位から大学院留学を目指すならば、どうやら成績が重要だという事を知り、大学の授業で良い成績が残せるように真面目に取り組みました。

英語に関しては、学校の授業でIELTS対策の授業を半年間取ったりはしていましたが、本腰を入れたのは3年生の終わり頃からですかね。

あとは“大学院留学”とかそういったキーワードで検索しながら自分なりにリサーチを進めましたが、やっぱり一人だとなかなか難しいと思い、4年生になってからそういったサポートをしている企業を探していくつかお話を伺いました。

アメリカ専門、イギリス専門、など国で絞られてしまうエージェントも多い中で、こちらの会社を見つけ、国を跨いで考えていきたい自分のニーズに沿うと思いご相談をさせて頂き、そこからサポートをお願いして具体的な準備を始めていきました。


Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

自分の場合特に国のこだわりはなく、英語で学べるのであればどの国でも良いと思っていました。ただ出来るだけ費用を抑えて評価の高い大学で学びたかったので、“世界大学ランクTop100以内”、“Data ScienceやBusiness Analyticsが学べる”、”学費が抑えられる“ この3つの基準を満たす大学院を希望しました。

なので、まず世界大学ランクTop100の中で自分の興味に沿う専攻を開校している大学をリサーチ頂き、その中から学費の条件やコース内容の興味深さで絞っていくと、おのずと学費面で北米の大学が外れ、ヨーロッパの大学と数校のアジアの大学が候補になってきました。

更にそこからコース内容やAdmissionの条件等を検討しながら最終的にヨーロッパの大学院を中心に出願する事に決まりました。


Q4. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

Q4. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

大変だったのはやっぱり英語ですかね、、。

出なかったらどうしようという不安が大きかったです。ただ運よく半年くらいでIELTS 6.5が取得でき、更にその後最終目標であった7.0を取得する事が出来ました。

これはIELTSを本格的に始める前にとにかく英語の多聴と多読だけは進めていたので、Readingで時間が足りないという事がなかったのは大きかったと思います。大学の図書館に多読コーナーというのがあって、そこを活用して沢山読みました。

GREも受験したんですが、正直時間もなかったですし、モチベーションも続かなくて、ほぼ数学に絞って対策をしました。でも幸い理系だったので、英語での出題に慣れさえすればそこまで難しい問題はなく、2回の受験である程度のスコアを出すことが出来ました。

書類に関しては、モチベーションレター(志望動機書)が難しかったですね、、

Data Scienceを学びたいという気持ちはあるものの、実はそれをどのように将来活かしたいかという明確なゴールはまだなかったんです。でも出願ではそこが問われるので、そこを考えるのに苦労しました。

これについてアドバイスも頂きながら考える事で、現時点で考え得る自分の目標やゴールを形にする事が出来たと思います。もちろんそのゴールがそのまま人生目標になるかどうかは分かりませんし、変わっていく事も大いに考えられますが、留学を目指す目的や自分の想いを見つめる良い機会になったと思います。

推薦状は教授が快く受けてくださったので、とてもありがたかったです。研究室を決定する時点で留学の希望は教授に伝えていて、それを快く応援してくださる教授だったので、ご協力頂き易かったですし、その点でとても良かったと思います。

留学準備中は、友人たちは自分の大学の院に進学するので、自分と同じ様な状況の方がまずおらず、情報も入ってこないし、全部落ちたらどうしよう、とかそういった漠然とした不安は常にありましたね。

教授の方々もアメリカの大学院の情報であればある程度相談できるのですが、ヨーロッパとなると難しかったので、、。なので、希望が強かったヨーロッパの大学院から合格をもらった時はとても嬉しかったですし、安心しました。

進学校についてもUniversity of ZurichとKU Leuvenで最後迷いましたが、コース内容的に統計や数学よりのKU LeuvenよりUniversity of Zurichのビジネス要素なども含まれるコースの方が自分の興味に合っていると思いますし、チューリッヒという街も非常に魅力的なので、最終的にUniversity of Zurichに進学する事にしました。


Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

正直今は、不安な気持ちと楽しみな気持ちが入り混じっています。。

大学やスイスの街並みが見られるYouTubeなんかを見ると、きれいな街だな、楽しそうだなと現地での生活にとてもワクワクする気持ちがある一方で、きちんと単位取れるかな、とか将来的に就職活動がスムーズに進められるかな、とかそういった不安もあります。

留学中は当然ですが、今まで以上にしっかり勉強に取り組みたいです。

今の学部へ入学をする時には大学のパンフレットを見て、なんとなく面白そうだな と選んだんですが、情報工学の勉強は普通に楽しいし、その中でもData Scienceの授業は一番楽しかったんです。

更に社会的にも需要がある分野なので、しっかり腰を据えて今まで以上に深く学んでみたいと思っています。

卒業後の事はまだ漠然としか考えていませんが、この分野を学ぶんだったらデータサイエンティストとして働いたり、データ分析能力を活かしてビジネス分野で仕事を得る、またはテクノロジー使って自分で起業という事にも興味があります、、これから2年履修を進める中で色々学んで、色々な経験を積んで、将来の色んな選択肢を考えていきたいと思っています。


Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

『大学院留学をする』って言うと、必ず『なんで?』『明確な理由あるの?』って聞かれるんですよね、、(笑)。自分の両親は割と放任主義なので、自由にさせてくれているんですが、周りの友人や教授、ほとんどの方はそういった反応でした。

日本の大学院へ進学する事に対してはそれほど理由を聞かれないのに、海外となると明確な理由が求められてしまう、、それが不思議です(笑)。

むしろ日本の大学院へ進学するより、英語力も付くし、専門性も付けられる、学費の高い英語圏を除けば、日本の学費よりも安い学費で進学できる様な選択肢もあります。

明確な目標を持って目指せればそれに越したことはないと思いますが、なんとなく行きたいから行くという理由でもこれだけ良い事があるのだから、大学院へ進学する事を検討する時に“海外”という選択肢をもっと考える方が増えても良いのかな、と思います。

自分がもともと“海外に行きたい”という気持ちが先行して大学院留学を決めてしまったので、その言い訳でもあるんですが(笑)、なんとなく行きたいから行って、合わなかったら帰ってくればいいんだし、、そんな感じで大学院留学を考えても責められる事ではないのかなって、思います(笑)。