川眞田爽果さん|Sayaka KAWAMATA
川眞田爽果さん|Sayaka KAWAMATA
合格スクール | University College London (UCL) King's College London Queen Mary University of London |
留学先(国) | イギリス |
専攻(メジャー) | International Relations |
職業 | 某不動産会社 |
今回インタビューにご協力頂きました川眞田さんは、国際関係学という分野で非常に評価の高い、ロンドン大学群の中でも常に英国全土でトップスクールに位置するUCL、King's College(他)に見事合格されました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
きっかけは 大学の卒業論文を書き終わった時に、自分なりにすごく一生懸命書き上げたものではあったのですが、”より専門的なものを書いてみたい”と感じたのが最初のきっかけです。
周りの友人は卒論を書き上げて”終わった~”という様な雰囲気だったのですが、私は達成感というよりは、”もっと良いものを、専門性の高いものを書いてみたい”という想いの方が強くありました。
その想いが、一度就職をしてみたものの ふつふつと募っていって、身近な友人でイギリスの大学院に留学をした友人がいて、その子の話を聞いているうちに”やっぱり大学院留学っていいな””修士論文という形でもっと専門性を高める事が出来れば、より良い生き方が出来るんじゃないか”と思い、大学院留学を強く意識するようになりました。
もともと国際関係に興味があって、大学時代もそういった分野に関したゼミやクラスを履修し、卒業論文もヨーロッパの医療政策に関して研究しました。
将来的には国際機関で働きたいという希望を持っていたのですが、大学卒業後に就職を決めた事で一度は諦めていました。でも就職をした後もテレビなどのメディアで国際的に活躍している方を見たり、話を聞いたりする機会も多く、このままその夢を諦めてしまったら将来後悔するんじゃないか、、 と思うようになりました。 将来年老いた自分が今の自分を見てどう思うのかなって、、。
日本は本当に居心地がよくて、コンビニで何でも手に入りますし、日本語ですべて生活出来て、、一度何かの書籍で『コンフォートゾーン』という言葉を知ったのですが、この居心地の良い『コンフォートゾーン』にずっといて良いのか、、果たしてそれが自分の成長に繋がるのか、、という想いが強くなってきました。
私は幼少期に海外で過ごした時期があったんですが、その時の挑戦する気持ちや、ドキドキやワクワクする気持ちが懐かしくなって、再度大学院留学をしてあの時の様に日々挑戦したいという気持ちで、こちらに伺いました。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
すごく大きな決意が必要な選択だったので、決めるまでに時間がかかってしまいましたが、最終的に大学院留学に挑戦しようと決めてこちらに伺ったのは去年の11月頃だったと思います。それから本格的に準備を進めて、最終的に全て書類が揃って出願できたのは3月の後半でした。
まず国に関しては最初からイギリスかオーストラリアを希望していたので、この2か国を検討しました。海外経験の中でイギリス系の学校に通ったこともあるので、もともと親しみのある国で良いと思っていました。
その時の校風--課題の提出期限などについては厳格に設定されているけれど、ゆっくりする時はする--といった様なメリハリのある校風が好きだったので、それであればイギリスの大学で学ぶのが良いのではないかという事で、新たな地での経験も積めますし、最終的にはイギリスの大学院に出願することに決めました。
あとは単純にイギリス文化への憧れもあったと思います(笑)。イギリス英語やエレガントなイギリス文化が好きなんです。
イギリスの大学の中で、出願校の検討については、最初からロンドン大学に絞り出願校選びを進めました。ロンドンはもちろん主要都市なので、就職活動や積極的に活動をする際のアクセスが非常に魅力的でした。自分の大学が郊外にあったので、大学院ではアクセスを重視しました。
専攻はもともと大学で学んでいた国際関係論を軸にして、その分野に関連する国際公共政策や国際経済、国際政治といったことが学べる専攻をご紹介頂き、今回合格を頂いた様なプログラムに出願しました。
Q3. 今回は複数校より合格を得ていらっしゃいますが、UCLを進学校に選ばれた理由や、そこで学ばれたい内容に関して伺えますか?
Q3. 今回は複数校より合格を得ていらっしゃいますが、UCLを進学校に選ばれた理由や、そこで学ばれたい内容に関して伺えますか?
UCLを選んだ理由は、もともと先進的な大学で初めてイギリスで女性を受け入れた大学という事で、その校風に惹かれたのと、夏目漱石をはじめ著名な卒業生がいて、私が希望する国際機関で活躍されている卒業生も非常に多かったこと、また大英博物館の裏という非常にアクセスの良い立地環境、そういった魅力を考慮して選びました。立地については地図を見てびっくりした位です(笑)。
留学中はUCLで移民政策について学びたいと思っています。海外で暮らす中で移民問題にはもともと関心がありましたし、今後人口減少が問題となっている日本でも移民の受け入れをするしないはともかく、考えていかなければいけない課題だと思うので、そういった分野について成功例、失敗例などを学びながら修士論文を書きたいと思っています。
Q4. 留学のご準備で特に大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?
Q4. 留学のご準備で特に大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?
一番印象に残っているのは、パーソナルステートメントの作成です。
審査の過程で一番重要になってくる書類だと思いますし、時間をかけて良いものが出来る様に何度も添削を頂きながら作成しました。
これを作成することで、今までの経験を振り返る良い経験になりましたし、自分の人生を見直して、過去・現在・未来の自分を繋げて考える事が出来、自分の中でも今後の方向性を明確化できたのですごく有意義だったと思います。
パーソナルステートメントでは将来のキャリアゴールに向け、出願校で何を学びたいかという事を明確化する必要がありますが、そのテーマに関して、最初は移民以外にも環境政策など他のテーマも検討しました。
でも私は大学の卒業論文で『人の移動』という事をテーマにヨーロッパの医療政策に関して研究していたので、一番そのテーマと関連付けられるテーマとして移民政策を選び、説得力のあるエッセイが作成出来たと思いますし、それを評価頂けて合格にも繋がったのだと思います。
その説得力を高めるために、日本語で書いていた大学の卒業論文を英訳して提出したのですが、これは大変でした、、翻訳家になった気分でした(笑)。
【推薦状の作成についてはいかがでしたか? 】
推薦状はお願いさせて頂いた先生方が本当に好意的に対応して下さって、タイトな日程にも関わらず予定通りご提出頂くことが出来ました。先生方には本当に感謝していますし、先生方のお気持ちに報いる様に留学中はしっかり頑張りたいと思います。
今回の大学院への出願準備に関しては、タイムマネージメントの重要性を痛感しましたし、学びも多くありました。
どうしても弱音を吐きたくなった時は家族や友達に話を聞いてもらったりもしました。あとモチベーション維持の為にしていた事は、イギリス映画を見てイギリス文化を感じたりするようにしました、これはすごく良かったのでお勧めです(笑)。
Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
この留学を通して、私は精神的にも肉体的にも強くなりたいと思っています。
今までは海外で暮らしていた時も両親が一緒で、安全な日本のコミュニティの中で常に守られていたので、一人で海外で生活をするのは今回が初めての経験になります。
留学中は文化の違う中で1人で生活をすることで苦労することもきっと多いと思いますが、今その経験をを積むことによって精神的に強く、大きくなりたいと思っています。
将来的な事はまだそこまで明確には考えられていませんが、もともと夢だった国際機関で働き、出来れば移民政策に関われる様な仕事が出来ればと思っています。
Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
私がはいつも生きていくうえで後悔を残さないという事を重視しています。
例えば些細な事なんかだと、買い物の時に一目惚れしたものが、その時に自分が決断しなかったせいで後で買えなくなってしまう という様な事もそうだと思います。海外留学って一度希望を持ってしまうと、なかなかその想いが消えないと思うので、もしそうなら一歩踏み出してみるものもいいんじゃないかなと思います。
私も一度就職をして、もう少し職歴を積んでから留学、という事も考えましたが、そのチャンスが得られるかどうかも分かりませんし、自分を今のうちに変えて今後の人生を築いていきたいと思ったので、すごく悩みましたが自分にとって一番しっくりくる選択でしたし、今行けて本当に良かったと思っています。支えてくれた家族や友人たちには本当に感謝しています。
なので、もし同じように思っている方がいらっしゃれば、最初の一歩を踏み出して頂ければと思います。