川上 浩亨さん|Hiroyuki KAWAKAMI

川上 浩亨さん|Hiroyuki KAWAKAMI

合格スクールUniversity of California, Berkeley
University of Washington
Duke University
The University of Chicago
University of Michigan
University of California, Irvine
留学先(国)アメリカ
専攻(メジャー)Statistics, Data Science
職業某保険会社

今回 インタビューにご協力頂きました川上さんは、社内選考という高いハードルを経てご留学を実現させています。社内選考を通る難しさや、まだ小さいお子様がいらっしゃる中でのご準備のご苦労など、詳しいお話をお伺いすることができました。特に派遣留学をご希望されている方や小さなお子様がいらっしゃる方など、必見の内容です。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

実は、学部時代から留学には行きたいと思っていました。

私は統計学やData Scienceの分野を志望しているのですが、日本だとなかなか著名な教授のもとでそういった分野に特化して学べる機会がないので、将来的にはそういった分野でしっかり海外の大学院で学びたいと考えていました。あと純粋に海外経験を積んでみたいという気持ちもありましたね。

そういった想いを持ちながら専門職のデータサイエンティストとして数理分析系の仕事に就き、今年で8年目になります。仕事をしている中で、スタンダードな技術はよく使うんですが、マニアックな技術に関しては、“あ、これあの手法を使えるかもな”と思う場面があっても勉強する時間が取れないので、なかなか使ってみようという気持ちにならないんですよね。

とてもそれが残念で、そういったマニアックな技術について時間を取ってしっかり学んで、自分の分析の引き出しを増やしたい、他の方とは違うアプローチなど付加価値のある仕事をしたいという気持ちが積み重なり、より大学院留学への希望が強くなりました。

あと、専門職の方は皆さん修士号を取得しているので、自己紹介をする度に“学部出身”と言うと驚かれていました。そういった時に感じる、引け目というか、モヤっとした気持ち(笑)についてもMasterを取得すれば解消され、皆さんと肩を並べてもしくはそれ以上に自信を持って働けると思うので、そういった気持ちも原動力になっています。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

私は所属企業の派遣留学制度を利用して行きたいという希望があったので、その可能性が出てくる就職5年目位からまずは英語の対策を開始しました。

最初はTOEFLとIELTSを両方やってみて、私の場合は圧倒的にIELTSの方がやり易かったので、IELTSでスコアメイクをする事に決め、9か月位塾に通い7.0を取得しました。

その頃はまだ派遣留学の候補生でもなかったので通常通りの仕事をしながらの対策でしたし、丁度子供も生まれたばかりで夜は時間が取れなかったので、毎朝5時に起きて6-9時に勉強時間を確保して取り組みました。

実はスコアメイクの段階で一度社内選考に落ちてしまったのですが、7.0取得後に再度モチベーションをアピールし無事社内選考を通過し、あとはエッセイとGREという状態になったタイミングでこちらのサポートをお願いしました。

そこからはサポート頂きながら出願校を決め、書類を整えて出願という流れで進めていきました。


Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

特に国に対する強い拘りはなかったのですが、データサイエンスの分野で先進的な国や大学院という事で、おのずとアメリカを中心に見ていく事になりました。

大学としての知名度や評価、またデータサイエンス分野での評価が高い大学を国を跨いで見ていき、その中でも私がやりたい分野である因果推論を研究していらっしゃる教授がいらっしゃる大学を中心に出願校を選んでいきました。

この分野は最近の分野なので、扱っている大学が特にトップ校に多く、滑り止め校を探すのに苦労しました。エッセイで述べている動機とコース内容がマッチしないと目的に沿わないという事もありますし、エッセイを大幅に変えなければいけないという負担もあるので、出来るだけマッチするコースを選びました。

そういった基準で出願校を絞っていったところ、アメリカ複数校とシンガポールのNUS、そこにスイスのETHが出願候補になっていきました。


Q4. 留学ご準備の中で特に大変だった事はありましたか?またそれらをどの様に克服されましたか?

Q4. 留学ご準備の中で特に大変だった事はありましたか?またそれらをどの様に克服されましたか?

大変だったのは、出願直前の10~11月頃に仕事と書類、GREの対策がすべて重なってきた事ですね。とにかくGREのVerbalセクションが勉強してもしてもぜんぜんスコアが伸びなくて、そこにエッセイや仕事、家の事、やるべき事がとにかく沢山あって、合格しなければというプレッシャーも重なり、本当に大変でした。

そんな時に私がやってみた事は、『とにかく遠くまで在来線で行ってみる』という方法です。福島県の会津若松まで行って、喜多方ラーメンだけ食べて帰ってくる、とか(笑)。

電車に乗っている計15時間位、GREの単語をひたすら覚えるんです。そして疲れたら車窓から景色を見て気分転換する。家にいると子供も小さいし、自分の時間がなかなか取れないので、この方法だと自分に集中できますし他にやる事もないので、単語が入ってきやすいんです。

環境の良い自習室みたいな感じですね(笑)。静岡側から山梨までぐるっと行って、凝った体を温泉で癒して帰ってきたという事もありました。この方法は他の方にもお勧めしたいです。あんまりやると家族に怒られてしまうと思うので、本当に必要な時に(笑)。家族の協力あっての事ですので、本当に感謝です。

書類についてはこちらで添削をお願いしていたので、アドバイス頂いた内容に沿い修正して完成させ、他校についてもそれをベースに、、という形で進められたので、とても助かりました。添削頂いたエッセイのお陰で合格出来ましたし、定期的に進捗状況を共有させて頂ける事も非常に安心感がありました。


Q5. 先日カリフォルニアに渡られたと伺っておりますが、現地に到着されたご感想や実際の環境、現在のお気持ちなどは如何でしょうか?

Q5. 先日カリフォルニアに渡られたと伺っておりますが、現地に到着されたご感想や実際の環境、現在のお気持ちなどは如何でしょうか?

聞いてはいましたが、とても気候が良くて気持ち良いです。

進学校を決める時に、私はもともと学部が経済学だったのでUC, BerkeleyよりもUniversity of Chicagoの方が評価が高いイメージがありましたが、実際はUC, Berkeleyの方が総合的にも上ですし、もちろんData Science分野でUC, Berkeleyは非常に評価が高い大学ですので、シリコンバレーに近いという地理的な利点も含めUC, Berkeleyに進学校を決めました。

実際こちらに来てから、現地の方と接する中でUC, Berkeleyへ進学予定だと言うと皆さん口々に”Congratulation!”と言って下さり、改めてUC, Berkeleyに進学を決めて良かった、こんなに良い大学に来れたんだな、自分頑張ったな、と実感しています。

来週からUC, Berkeleyの語学コースが始まる予定で、今は大学近くのホテルに宿泊しています。滞在先は既に大学目の前のマンションに申し込んでいて、近く移る予定です。家具は付いていないので、イケアに買いに行こうかなと思っています。

私はスーパーまで30分程度であれば散歩がてらに行くのは苦にならないタイプですが、交通もバスや地下鉄がありますし、今はレンタルのキックボードなどもあるので不便はなさそうです。

先日キャンパスを訪れたら、本当に日本の大学と雰囲気や環境が違っていて、こんな良い環境の中で最高峰の教授陣からData Scienceの最先端分野について学べると思うと本当に楽しみだし、やっぱりめちゃくちゃ嬉しいです。

帰国後は学んだ事を会社の意思決定、特に経営判断に貢献できる様に、最先端技術や知識を習得してコネクションも広げて帰りたいと思っています。


Q6. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。

Q6. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。

大学院留学を目指すという事は、多くのタスクを乗り越えなければいけないので大変ですが、こちらに来てみて改めてその価値があるなと感じています。

日本とは全然違う環境で刺激を受けながら学ぶ事が出来るので、目指している方は是非トライして欲しいなと思います。