記藤 大樹さん|Daiki KITO
記藤 大樹さん|Daiki KITO
合格スクール | ESCP (Europa) Audencia Business School (France) |
留学先(国) | フランス |
専攻(メジャー) | Master in Management |
職業 | 法政大学 |
今回は、大学で経営学を学んでおられる現役大学生の記藤さんにインタビューのご協力を頂きました。記藤さんは将来のキャリアの為に、ヨーロッパのビジネススクールへの進学を目指し、見事ヨーロッパに複数キャンパスを有するESCP Business Schoolへ合格されました。初学期はイタリアのトリノキャンパスで、2学期目以降はパリやロンドンなどのキャンパスで履修予定、と非常にグローバルなプログラムという事ですが、果たしてどんなキャリアを目指し、どの様なプログラムへ進学を予定されていらっしゃるのでしょうか、、?詳しくお伺いする事ができました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
留学は高校の時から考えていて、大学に入学してからも2年生の時に1学期アメリカに留学をしたりしていました。
アメリカへの留学を経験して更にしっかりと留学をしたいという気持ちになりましたが、ちょうどコロナ禍の時期に入ってしまってタイミングがなくなってしまったんですよね。
大学の最終学年を迎えた時に、そこから学部生として留学を目指す事も考えましたが、将来のキャリアをしっかりと考えた時に、海外で働くという選択肢や、より将来に活きる留学としてMasterという選択肢を考える様になりました。
はじめは大学院へ進むなんて本当に限られた優秀な方や、研究したい事が決まっている方にしか目指せないものだと、とてもハードルが高い、遠い存在だと思っていました。でも調べていくうちにそうでもないかもしれない、と思い始めたんです。
僕の大学には留学生が集まるラウンジがあって、そこによく行って留学生たちとの交流をしていたんですが、そこで海外の大学院の話を聞いたり、実際に海外の大学院に進学する方と出会ったりして、より現実的に考える様になりました。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
4年生の4~5月位から本格的に調べ始めて、現実的に考え始めたタイミングでこちらの初回コンサルティングをお願いしました。
当初ビジネススクールと言ったらMBAとか、ヨーロッパの留学生から話を聞いてヨーロッパの大学院にも興味を持っていたんですが、自分の中ではヨーロッパの大学院というとオクスフォードやケンブリッジといった有名校しか知らなかったんですよね、、
それがこちらでお話をお伺いしたところ多くのビジネススクールがあり、自分の様に新卒でも目指せるプログラムがある事も知り、サポートをお願いして本格的に準備を進める事にしました。そしてサポートを頂きながら準備を進めて出願をしたのが12~1月だったと思います。
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
将来的に漠然と起業をしたいと考えていたので、ビジネスを専攻しようとは思っていました。その中でもご相談をしながら、ManagementやMarketing, Sustainability, Entrepreneurshipなどの分野が学べるコースを広くご紹介頂きました。
国については最初はあまり絞らずに、当初から考えていたアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど、多くの大学院をご紹介頂きました。カナダは最初から入れていませんでした、寒いのが苦手で、、(笑)。
ヨーロッパについてはフランスやオランダ、イタリアやスペインなどを特にご紹介頂いたんですが、キャンパスを跨いで履修が出来るグローバルなプログラムや将来のキャリアに繋がりやすいインターンシップなどが含まれているプログラムが多く、とても惹かれました。留学生たちとの交流で、特にフランスに良い印象を持っていたので、コースが魅力的で、GMATが必須ではないフランスのプログラムが出願校の最終候補として残っていきました。
IELTSの勉強もあったので、GMATとの両立は不安で、、必然的にアメリカやヨーロッパでもGMATが求められているプログラムは優先順位が下がりましたね。それらの基準で絞りつつ、大学の評価についてもQS rankingなども参考にしながら出願校を決定しました。
Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
最終的にフランスのAudencia Business School 1コースとESCP2コースへ出願したのですが、まず最初に出願したAudenciaから無事合格を頂く事が出来ました。
そしてその後、ESCPに出願したSustainability系のコースから不合格の連絡が届いたんですよね。その時点ではもうAudenciaに進学しようかなと考えていたのですが、ESCPのManagementコースにもとても興味があったので、最後にこのコースに出願をしてその結果で決めようと思い、ESCPのManagementコースに追加で出願をしました。
そしたら書類選考に通って、GMATもしくは独自テストであるSHL testの受験とインタビューの招待を受けることが出来たんです。GMATについては準備をしてなかったので、本当に短期でしたが対策をしてみました、、でもやはりなかなか難しかったので、GMATの対策で得た知識を使ってSHLを受験しました。SHLについてはなかなか情報が得られなくて大変でしたが、HPに模擬試験が与えられていたので、そういった資料やGMATの教材を使って対策をしました。
インタビューについてもエッセイを作成する時にしっかりと自分と向き合いながら準備をしていたので、自信を持って答える事が出来、その結果合格を頂く事が出来ました。
合格を待つ間にフランスへ訪問して、Audenciaの下見にも行き、とても良い街ではあったものの自分にはあまり合わない気がしていたので、ESCPから合格を頂いた時にはとても嬉しくて迷いなく進学する事を決めました。
ESCPはヨーロッパに多くのキャンパスを持っていて、1学期目の必須科目についてはトリノキャンパスで学ぶ事が決まっています。そして2学期目は自分の興味に沿ってSpecialisation を選択出来るようになっているのですが、MarketingやConsulting、 Sustainabilityなど興味のある分野が揃っていて更にキャンパスもパリやロンドンなど、将来のインターンにもつながるキャンパスを希望する事が可能なんです。
3学期目以降にはPartner institutionへの交換留学の可能性もあり、この留学で沢山の環境に身を置き、出会いや経験を積んで、将来のキャリアビジョンをクリアにしたい僕にとってはとても良いプログラムだと感じています。
Q5. 留学ご準備の中で大変だった事や印象に残っている事があったら教えて頂けますか?
Q5. 留学ご準備の中で大変だった事や印象に残っている事があったら教えて頂けますか?
大変だった、、というとやっぱりIELTSです。僕は小さいころにインターナショナルスクールに通っていた事もありましたし、高校でもケンブリッジに留学経験もあったりしたので、英語に全く苦手意識はなく、あまりしっかりとした勉強はしてこなかったんですよね。
なのでIELTSの勉強をいざ始めてみたら最初のうちは全然スコアが上がらなくて、Academic Englishをしっかりと勉強しなおす必要性を感じました。それからはとにかくまず単語力を付けるところから改めて始めました。具体的には音で覚えられる様に、1日100単語程度を目安に例文も含めてリスニングをして発音するという事を繰り返しました。
マスクのある生活だったので電車の中でも口ずさんだり出来たりしたのは良かったですね(笑)。もちろん1回では覚えられないので、初めての100単語に加えて前日覚えた100単語、その前の100単語、合計300単語位を繰り返して一番古い100単語を覚えた時点で新たな単語に移る、、と聴き飽きる位、移動中はとにかく音楽の代わりに聴き続けました。
ReadingやListeningも基本に忠実に、特にListeningは1つの問題について3回くらい聴いて書く、それによって落としている音や単語を明確にする事で8.5まで上がりました。遠回りの様ですが、単語も含め基本が本当に大切なんだなと実感しました。Writingは5.0-5.5からのスタートでしたが、ある時同じくIELTSの対策をしている友人から紹介してもらったWritingに特化した参考書を使ってみたら、今まで知らなかった基本的なルールがあってそれをやっただけで6.0に上がりました。やっぱり言語と言ってもテストなので、そのテストに特化した対策を行う事が重要だという事も改めて思いましたね、、。ただSpeakingについては意識せず普通に臨んだ回の方が良かったですね(笑)。
TOEFLかIELTSかという選択ももちろんですし、同じIELTSでもComputerかPaperか自分の能力に合ったテストを選ぶという事も本当に大事だと思います。僕は最初Writingセクションがタイピング方式の方が良かったのでComputer形式で受験していたんですが、Paper形式に変えてみたら1回でスコアが上がりました。
普段ペーパーでチェックとか入れながら対策をしていたので、その方が断然やり易かったです。Writingについてもタイプだと書きすぎてしまっていて、そこで文法ミスなどがあり逆効果だったみたいで、Paper形式で手書きで回答した時には本当に文字数ギリギリ位少なかったと思うのですが、その方がスコアが良かったんですよね。なので、なんとなくで決めないでしっかり比較検討した上で受験テストも決めて頂いた方が良いと思います。
出願書類については、本当にこちらのサポートに助けられました。最初はCVも何も書ける事がなくてどうしようと思っていましたが、色々引き出して頂いて、自分では気づかないけどアピール出来る事って沢山あるんだなと本当に思いましたね。
エッセイも何を書いたら良いのか分からなくて1ページもない状態でファーストドラフトを見て頂きましたが、そこから膨らませる為のアドバイスを沢山いただいて、その中でプログラムが求めている出願者像に近づける、何を求められているのかを重要視するというアドバイスを頂いたのですが、本当にそうで、インタビューの時もそこが見られているなという実感がありました。
エッセイを書くときにそれこそホワイトボードを使って、なんでMasterに行きたい? なんでManagement? と自分と向き合いながら作ってきたので、インタビューでもそこを掘り下げられた時に自信を持って堂々と今までの経験や何がしたいのか、10年後どうなりたいのか、ESCPに何をもたらせるのか、面接官や教授に話す事が出来たんだと思います。
海外の大学院へ出願する為のエッセイ作成でしたが、こちらのサポートで受講したエッセイ作成講座の内容は本当に勉強になりましたし、これからの留学生活や人生においてもとても役に立つと思います
Q6. 色々な経過を経て間もなく留学へのご出発を控えておられますが、留学中/ 留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
Q6. 色々な経過を経て間もなく留学へのご出発を控えておられますが、留学中/ 留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
今は本当にソワソワしています(笑)。
不安ももちろんありますが、楽しみに思う気持ちの方がとても大きいです。
今は進学校から提供してもらったWhatsAppのグループチャットで今年ESCPに進学する仲間と、滞在先の件や準備について情報交換をしたりして、より実感が湧いてきています。メンバーのバックグラウンドを知ったりすると、こんな経験を持った仲間とやっていく事になるのか~、と若干不安もありますが(笑)、ワクワクする気持ちが強いですね。
留学中は学んだ知識をインターンで実際に活かしてみて、そのまま現地で仕事が出来ればと思っています。将来的には起業をして日本と世界を繋ぐような仕事をしたいと思っていて、、日本の質の良い製品が、知名度や説明書が日本語だからといった理由で日本以外の人々の手に渡らないもはもったいないですし、留学生と話をしていても自分が気づいていない日本の良い文化や価値観に気づかされる事も多いので、海外の価値観に触れる、知るという事ももちろんですが、外から見える日本という発見も沢山してきたいです。
既に勉強したい事、やりたい事が決まっていてそれを学ぶために大学院留学をするというケースが多いと思いますが、僕の様にそれを見つけに行くための大学院留学というのも、それはそれでありなのかなと思っています。長期的な目標としてはビジネスを通じて社会問題や環境問題への貢献が出来るような会社を経営する事が理想なので、この留学を通じて色々な方と会って、経験をして本当にやりたいことや出来る事、目指す方向を具体化していけたら良いなと思っています。
Q7. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
Q7. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
はい、まず大学院留学を迷っている方へは、興味があってそれが選択できる環境にあるのであれば是非躊躇せずに調べてみて頂きたいと思います。
自分もそうでしたが、Masterなんてとてもハードルが高くて難しいとか、MBAは1,000万円以上かかるとか、研究したい事が決まっていないと無理とか、、そういった固定概念で諦めてしまうのはもったいないです。僕もこちらの初回コンサルティングでお話を伺うまで、自分で調べていても一部のTop校の情報しか分かりませんし、実際どうなのか分かりませんでした。でもまずは知るという事が一番大事だと思うので、迷ったらまず情報収集してみて色んな方に相談をして、それからその人それぞれの道があり、自分にとってベストな選択をするという事が重要だと思います。
大学院留学を既に目指している方へは、なんで自分は大学院留学を目指しているのか?という事をしっかり考えながら準備を進めて頂くのが良いかなと思います。それが出願校選びにも影響してきますし、特にビジネススクールの場合はインタビューで本当にそこが問われてくるので、そこがしっかりしていないと自信を持って答える事が難しいと思うので。
僕もそうでしたがやっぱりテスト対策とか書類の準備に目が行きがちですが、実際ESCPの審査では面接がとても重要視されていて、英語やGMATよりも面接の方が審査の配点が高い位でした。出願校にもよると思いますが、準備をしながら短、中、長期的な目標について明確に出来ると進めやすいと思います。あとはやるべきことをやるしかない!という事位ですかね(笑)。