University of New South Wales

University of New South Wales
ニューサウスウェールズ大学

オーストラリアの首都は、メルボルンでもシドニーでもなく、オーストラリア首都特別区キャンベラとなります。そのキャンベラに1946年に設立されたのがオーストラリア国立大学です。オーストラリア首都特別区は、連邦政府の所在地となる首都をシドニーやメルボルンなどの主要都市から独立させることが目的のため、国会議事堂、高等裁判所、多くの政府機関や、オーストラリア国立美術館、オーストラリア戦争記念館など、多くの文化施設が集中する地域です。

大学の設立は、第二次世界大戦後に政府が特に国家繁栄のために世界レベルの研究大学を設立する必要性を認識したことに起因します。当時ANUは物理学、医学、社会科学、太平洋地域研究の4つの研究機関から構成されましたが、特に大学院研究を重視していたため、学部課程は1960年まで開設されませんでした。そのため、現在でも大学院では常に最先端の研究が進められており、今では7つの学部と100以上の研究センターを有しています。特に有名な研究施設は、大学設立当初からあるアジア太平洋研究です。常にアジア太平洋研究の分野で世界をリード、アジア太平洋地域の政治、経済、社会などの研究を希望している大学院生には特に人気があります。

また、政府機関などが集中している地域にある大学である利点を活かした、国際関係の分野も人気があります。国際関係、国際政治、国際法などに関するさまざまなコースを提供しています。もちろん科学の分野も優秀で、物理大学、数学、コンピュータサイエンスなどが人気です。一般的な留学生の学費は、年間約AUD$42,000（320万円）となり、グループ8の大学院として平均的な学費となります。

大学が位置するオーストラリア首都特別区（ACT）は、温帯気候で、四季がはっきりしてことでは日本に似ていますが、夏は暑いが乾燥し、冬は涼しく湿潤なため、日本より過ごしやすい気候と言えます。そのためキャンベラは留学生にとっても住みやすい街として知られています。街は小さい割にしっかり交通の便が発達していますので、移動にも困りません。