大学院留学に必要な学歴とは。
海外大学院で開講されているコースは、当然専門性の高いコースが多いため、入学後問題なく履修するために必要な知識が学力が備わっている必要があります。その必要な知識や学力に関して、各開校コース毎に最低要件が設定されており、それがAdmission requirementsとして求められているのです。
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求められている学位/科目を確認する
海外の大学院では、開講されているコースの出願条件を全てコースを開講している学部が管理しており、そのコースへ入学後問題なく履修するために必要な知識や学力を持っている事が出願条件として出願者に求められます。
その為、どの程度のアカデミックバックグラウンド(学術的経験)を持っている必要があるのか、という点はコースによって大きく異なります。例えば心理学系のコースでも大学で心理学の学位を専攻していることを厳格に義務付けているコースもあれば、心理学系のある一定のコースを事前履修科目(prerequisite)として大学時代に履修していれば心理学の学位は持っていなくとも出願可能なコースもありす。また事前履修科目も必要なく、カウンセリング等の実務経験のみ求められるというようなコースまで様々です。
以上のように同じ専攻であっても、出願するコースによって大学でのアカデミックバックグラウンドをどの程度要求するか、ということは異なりますので、出願校を検討する際は必ず該当コースの公式HP上でAdmission requirementsの確認が必要です。
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求められているGPAを確認する
上記の様に何を学んできたのか、その特定の学位や履修科目の履修が求められる事に加え、海外大学院へ出願する際に重要な要素となるのが、それらの履修においてどの様な評価を得ているのかという点です。この点については、大学の英文成績証明書において各科目の成績の評価平均であるGPA (Grade Point Average)という形で求められます。
一般的に海外大学院へ出願する際に求められる最低GPAは4.0スケール中の3.0とされているケースが一般的ですが、コースにより上下する事もありますし、またコースによっては合格者のGPA平均が公表されている場合もありますので、出願校を検討する際には必ずご出身校より英文成績証明書を取り寄せて頂き、記載されているGPAが希望するコースより求められている最低GPAをクリアしているかどうかの確認も必要になります。
また、日本の大学ではGPA制度を導入していない場合もありますので、そういった場合は下記一般的な算出方法にて自己算出するか、WES (World Educational Service) のような第三者評価機関の評価結果などを用いて判断材料とします。
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求められている学歴を証明する
上記の様に希望するコースの学歴については、基本的にご出身校より公式に発行される英文成績証明書を提出する事により、学位の取得や求められている単位の履修などについて証明していきます。
事前履修に関しては、より詳細な証明として求められている分野に関する履修科目の内容や評価方法についてシラバス等の提出が求められる事もありますので、そういった場合は出願校指定のガイドラインに沿い作成致します。
また必要な事前知識に関して、大学の履修のみではなく、職歴や経験も考慮してもらえる旨が示されている場合は、職歴の証明同様に履歴書やエッセイ、推薦状等を用いて証明致します。