1年でMasterを取得。

イギリスはアメリカと大きく異なり、履修クラス、卒業までの期間、全て入学と同時にほとんど決まっています。通常入学から卒業までコースの学生もほとんど変わりませんので、1年間同じ学生で進んでいくことになります。


また1年間という短い期間で修士号を取得しますので、通常コースの一部となっていない場合はインターンシップを行うことは難しいですし、アメリカと異なり長い夏季休暇等もありません。

特徴

01

卒業までのスケジュール

イギリス大学院の特徴はアメリカと対比すると分かり易いのですが、期間は1年間で完全な進級制度を取り入れていますので、2学期目で選べる選択科目以外は卒業までの期間や履修クラスを調整する自由がほとんどありません。また長い休み等もありませんので、インターンシップ等を行うことは通常できません。短期間で修士号を取得したい向きの留学先です。

秋学期(Fall Semester)冬学期(Winter Semester)夏学期(Summer Semester)
9月(入学)~ 12月1月~ 5月6月~ 8月
基礎科目専門科目修士論文作成→卒業
一年目

特徴

02

コースワークが中心

イギリスもアメリカの大学院同様リサーチ主体のコースではなく、卒業までに必要なクラスを履修して卒業するコースワークが主体になります。

イギリスも選択科目を通常選ぶことはできますが、アメリカほど幅広い選択肢はなく、通常同学部内のクラスの中で選ぶことになります。

特徴

03

通常1年間で修士論文が必須

イギリスの大学院で開講されている修士課程のコースは特別なコースを除き全て1年間で終了します。最初に必修科目があり、その後選択科目、その後修士論文の期間があり合計3学期で終了します。長期夏季休暇や冬季休暇はありませんので、一時帰国やインターンシップを行う時間はほとんどありません。

またコースの最後に必ず修士論文が課せられますが、この論文が修士号授与に値しないと評価された場合は授与される学位が修士号からディプロマに落ちてしまいます。

特徴

04

ほぼ全ての大学院が国立

イギリスの大学、大学院はほぼ全ての学校が国立で運営されています。そのためアメリカや日本のように大学間での教育レベルに大きな差がありません。大学教授もいくつかの学校で教鞭をとっていることもありますし、生徒の評価等も学校をまたいで行われることも多々あり、学校間のレベルの違いをなくすよう努力が行われています。

また国立大学が多い為、街の中心地や近郊に学校が集中していますので、生活環境の苦労はないと思います。

特徴

05

開講コース(学位)が多彩

イギリスの大学院では修士課程以外にも様々なコースが開講されていることが特徴です。例えば修士課程の中でもリサーチコースといって授業を一度も受けることなく、入学後リサーチのみで修士課程を修了させるコースもありますし(日本の大学院の制度に似たリサーチ主体のコース)、大学時代の専攻と違う内容に進学を希望される方用に、大学院準備コースとしてディプロマコース(Postgraduate Diploma, Postgraduate Certificate等)が開講されていることもあります。

もちろん専攻にもよりますが、通常ディプロマコースを終了すると大学時代の専門分野と違った専攻にも入学することができる可能性が広がります。

特徴

06

Pre-Masterコースが開講

イギリスへの大学院進学を希望している留学生にとって非常に有意義なコースとして、Pre-Master (大学院留学生準備コース)というコースが開講しています。このコースは留学生が大学院へ進学するための準備コースとして開講しています。そのためコースの内容としては半分以上が英語対策コースとなり、通常大学院ではなく、付属の英語学校で開講しています。ただ通常の語学コースと異なるのは、英語対策コース以外に大学院で学ぶ予定の専門分野に関した基礎知識を同時
に学ぶことができることです。そのため英語力が上がらず、大学院へ入学できない方は Pre-Master コースで英語+学術的準備クラスを履修し、大学院の準備をすることが可能です。通常期間は9ヶ月程度になります。


ただ Pre-Master コースで1つ注意しなければいけないことは、このコースを卒業したからといって大学院への入学が保証される、また大学時代と異なった専攻へ進学できる、ということは(一部の例外を除き)ありません。そのため あ く ま で 英 語 力 向 上 を 主 な 目 的 と し て お り、 上 記 の Postgraduate Diploma, Postgraduate Certificate とは異なりますので区別する必要があります。

特徴

07

条件付き合格を幅広く提供

意外と知られていませんが、イギリスの大学院ではほぼ全ての学校で条件付合格を提供しています。つまり英語のスコア( IELTS、TOEFL )を入学までに提出することを条件に合格を認めてくれる制度です。

この制度は英語力に自信のない方には非常に有効な制度で、まずは英語のスコア以外で出願し、条件付合格取得後に渡英して学校付属の英語学校で入学まで勉強することが可能です。