環境/福祉大国で学ぶ。
北欧の大学院留学を検討する際、現在最も人気のある留学先として挙げられるのがスウェーデン、ノルウェー、デンマークです。
こういった北欧の大学院は環境、福祉大国として環境が恵まれていることもあり昨今では大学院留学先として注目を集めるようになりました。また北欧の大学院は授業料が無料という言葉をよく耳にしますが、昨今では少々事情が変わってきています。
特徴
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卒業までのスケジュール
北欧というと北ヨーロッパを指し、フィンランドやアイスランド、更にはグリーンランドまで含むと考えている方が多いようですが、ここでは留学先として特に人気のあるスカンディナヴィア諸国(スウェーデン、ノルウェイ、デンマーク)に絞り紹介したいと思います。
北欧の大学院は通常2年間で修士号を取得することが可能ですが、専門コースや留学生用コース等では1年~3年間と様々なコースが開講されています。
秋学期(Fall Semester) | 冬期休暇(Winter Break) | 春学期(Spring Semester) |
9月(入学)~ 12月 | 1月 | 2月~ 5月 |
基礎科目 | 冬休み | 専門科目 |
夏季休暇(Summer Break) | 秋学期(Fall Semester) | 春学期(Spring Semester) |
6月~ 8月 | 9月~ 12月 | 2月~ 6月(卒業) |
夏休み(インターンシップ) | 専門科目(ゼミ等) | 専門科目→卒業 |
特徴
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北欧の大学は全て授業料無料?
北欧の大学及び大学院は全て授業料が無料という話をよく耳にしますが、現在では留学生の増加により現状が変化しています。もともと北欧の大学はそのほとんどが王立または国立大学で、授業料に関しては原則政府が負担していました。以前は留学生も例外ではなかったのですが、現在EU加盟国以外からの留学生に対して授業料が原則無料なのはノルウェーだけで、ノルウェーも専門教育プログラム、高度で特殊な教育プログラム、またはいくつかの私立教育機関での研究については、学費がかかることがあります。
一方スウェーデンは2011年度入学生からEU加盟国以外からの学生には授業料が課せられており、デンマークは一足早くEU加盟国以外の国からの留学生には授業料を課す法律が制定されています。
特徴
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留学生には政府が奨学金を提供
EU加盟国以外からの留学生に授業料を課すことになった背景には、授業料が無料ということで留学してくる学生が近年大幅に増加したことが挙げられます。
ただデンマークでは授業料を課す代わりに、デンマーク政府が留学生を対象にした奨学金制度を制定しています。これはデンマーク大使館で最新情報を取得することが可能です。またスウェーデンでも同様に政府が奨学金制度を提供しています。
特徴
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幅広く英語のコースが開講
北欧の大学院を目指す際、最初に決めなければならないことは、現地の言語を習得し現地学生と同じコースに進学するか、英語のみで授業を開講しているコースに進学するかということです。もちろん現地の言語を習得すればそれだけ進学できるコースの幅も広がりますし、現地学生とのコミュニケーションも広がり、とても有意義な留学となります。しかし、第二言語として英語を勉強してきた私たちには北欧の言語を習得するには事前知識がない分それだけ時間と労力がかかることは言うまでもありません。現在スウェーデンはスウェーデン語、ノルウェーはノルウェー語、デンマークはデンマーク語とそれぞれの国で言語が確立されています。ただそれぞれの言語はゲルマン諸語の類縁関係にあり、スウェーデン語とノルウェー語は意思疎通が可能と言われています。ただいずれにしても現地学生と不都合なくコースを履修するためには上記のような現地の言語を習得する必要があります。
一方北欧の大学院では全て英語で履修可能なコースも幅広く開講しています。特に北欧で人気のコースである、建築デザイン、家具デザイン系コースに加え、再生可能エネルギーで世界をリードする北欧の大学院では、洋上風力や水力発電専門のコースなどが数多く開講されています。こういったコースは留学生を対象として全て英語で履修できることが特徴です。もちろんこういったコースは英語力の証明さえできれば出願することが可能です。