自由と実践の国。
アメリカの教育制度の特徴はそのお国柄に現れている通り「自由」ということです。
例えば一部の必修科目を除き履修するクラスも自由に選べますし、修士論文等も作成する場合としない場合、選ぶことができるコースが多いのも特徴です。そのため卒業までの期間も一定ではなく、履修するクラスによって1~3年程度幅があります。
特徴
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卒業までのスケジュール
アメリカの大学院の特徴はなんといってもその自由度にありますが、履修期間が2年間と他の国と比べると比較的長いので、その間に様々なことにチャレンジできることも特徴です。夏休みも非常に長いので、その間にインターンや専門学校等にダブルスクールで通うこともできます。またコースも単位制をとっていますので、卒業までの期間等もある程度調整することが可能です。
秋学期(Fall Semester) | 冬期休暇(Winter Break) | 春学期(Spring Semester) |
9月(入学)~ 12月 | 1月 | 2月~ 5月 |
基礎科目 | 冬休み | 専門科目 |
夏季休暇(Summer Break) | 秋学期(Fall Semester) | 春学期(Spring Semester) |
6月~ 8月 | 9月~ 12月 | 2月~ 6月(卒業) |
夏休み(インターンシップ) | 専門科目(ゼミ等) | 専門科目→卒業 |
特徴
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コースワークが中心
日本からアメリカの大学院へ留学する方にとっても最も重要なことは、アメリカの大学院で開講されているマスターコース(修士課程)は日本の大学院のようにリサーチ中心ではなく、クラスを履修する形をとるコースワーク中心ということです。
そのため日本のように担当教官について独自に研究を進めていく、ということはほとんどなく、卒業のために必要なクラスを履修、パスすることで卒業することになります。
特徴
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通常2年間で修士論文がない
アメリカの大学院で開講されているコースは通常2年間で卒業することが可能です。通常1年目に基礎的なクラスを履修、2年目で専門的なクラスを履修することが多いので、大学の専攻と違う分野に留学しても比較的問題なく授業についていくことが可能です。
また、日本の修士課程では考えられないことですが、アメリカの修士コースは通常修士論文は選択になることが多いのが特徴です。
特徴
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基礎から学ぶことができる
アメリカの大学院で開講されているコースは通常1年目に基礎科目を学ぶことになります。アメリカは日本と比べると大学院への進学率が非常に高いのが特徴です。
また一度社会に出て大学院へ進学する方も多いので、大学時代の専攻と異なった分野へ進学することも多く、そのため大学院では基礎科目から開講しています。日本では専門的なクラスからスタートすることになりますが、アメカでは事前知識がない専攻を大学院で選ぶことも多いので、基礎科目から学ぶ学生が多いのが特徴です(心理学や経済学、自然科学系のコース等は通常日本と同様に比較的専門的なコースから始めます)
特徴
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インターンシップが可能
アメリカの大学院はインターンシップ(企業実習)を必修科目として設定しているコースが多いのも特徴です。通常地元の企業と提携しているため、そういったコースでは自分でインターン先を探すことなくインターンシップを行うことができます。
特に新卒の学生やキャリアチェンジを目指す方はインターンで企業実習を経験することで就職をとても効果的に行うことができます。なおインターン制度はコースの必修科目として設けられている場合と希望者のみ行う場合があり、後者の場合は学生がインターン先を探す必要があります。
特徴
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地域により年間250万程度で留学可能
アメリカの大学院でかかる費用はピンキリとよく耳にしますが、実際学費だけでみても年間150万円程度~ 500万程度まで開きがあるのが特徴です。また生活費(寮費+食費)に関しても、年間100万円程度~ 250万円程度まで開きがあります。
ただアメリカの場合は田舎の州立大学の中でも本当に安い学校へ進学された場合は、年間の学費が150万円程度で、滞在費が100万円程度であれば、おこづかい等入れても年間250万円程度で済ませることもできます。
特徴
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卒業後1年間有給で働くことができる
ア メ リ カ の 大 学 院 へ 進 学 さ れ る も う1つ の 特 徴 と し て は、 卒 業 後OPT(Optional Practical Training)期間といって1年間有給で働ける許可がおりることです。
もちろん就職先は自分で探す必要はありますが、有給で働けるビザを取得することが非常に困難なアメリカでは、こういった制度は非常に利用価値があると思います。特に現地就職を目指している方には特に魅力的な制度です。