アメリカに大学院留学した日本人の話を聞いたとき、案外現地の奨学金を受けられると言っていましたが、その方の学力は非常に高そうでしたので、自分ならば全額自己負担になりそうだと思いました。奨学金を受けるには相当優秀でないといけないとイメージがあるのですが、意外と受けられるものなのでしょうか?

通常海外大学院留学を目指す際の奨学金に関しては下記のような種類があります。

1、日本の政府が提供しているもの
2、日本の財団が提供しているもの
3、海外の財団などの団体が提供しているもの
4、進学校から受けられるもの

まず日本の政府及び財団が提供しているものは、通常進学先の学校や専攻、また留学先などの制限がある場合が多く、特に財団が提供しているものは年齢や性別の制限も各団体の理念によって異なります。次に海外の財団や進学先の学校から授与される奨学金に関しては、通常合格後、または入学後に成績優秀者に授与されます。そのため出願前に決定することは通常ありません。

特にPhD(博士課程)などでは入学前に特定の教授に付きサポートをすることを条件に奨学金を授与される可能性もありますが、こちらも通常まず正式に出願手続きを行う必要があります。

以上のように多種多様の奨学金制度は存在しますが、実際にマスターコースで授与される学生になるには非常に難しいことを念頭においておく必要があります。大学院留学の準備には非常に多大な労力と費用がかかりますので、「奨学金がもらえないと留学が実現できない」という状況でその準備を開始することはそれなりのリスクがあるものと思ってください。