【コラム26】就職(転職)or 大学院留学?

【コラム26】就職(転職)or 大学院留学?
~両者を比較検討するために必要不可欠なこと~

いよいよ2014年も4月を迎えました、

新卒の大学生の方は、

「就職 or 大学院留学?」

既に社会人の方は、

「転職 or 大学院留学?」

といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

こういった課題に直面している方を何千人も見てきましたが、この4月という時期は年間を通してこういった悩みを持つ方が一番多い時期なのではないかと思います。そのため、今回はこの問題に直面している方へ、両者を比べる最も効果的な方法をご提案させて頂きたいと思います。

そもそも「就職か大学院留学」、「転職か大学院留学」、といった問題に直面している方の多くは、進路を比べるための最も重要な要素を忘れていることが多いと感じます。留学と就職に限らず、2つの物、または事を比べる際、最も重要なことは、「両者の情報を均等にする」ということです。つまり、比べる対象である2つの情報量を均等にし、両者を正しく公平に比べる必要がある、ということです。

例えば電化製品で考えてみると分かりやすいと思います。就職活動で新しいパソコンを買おうと思っている方も多いと思いますが、「ノートパソコン」と「デスクトップパソコン」、どちらにしようか悩まれている方も多いのではないでしょうか?

その際、まずはノートパソコンのメーカー、種類、価格、利点/欠点などを調べ、同時にデスクトップのメーカーや種類、価格、利点/欠点なども調べると思います。ノートパソコンはすべての機種を調べたけど、デスクトップは1種類しか見ていない、という方はまずいないのではないかと思います。

なぜか、それは両者の可能性をできるだけ数多く、できれば全て確認して決めたい、と思うからです。それが物であっても、事であっても、通常二者択一を迫られてる時は、必ず両者の可能性について注意深く検討したうえで、どちらが適しているか、ということを決めると思います。その際両者の可能性は多ければ多いほど決定の要因として考慮できますし、もう一つ重要なことは、両者の可能性についてできるだけ均等に確認することです。

就職と大学院留学も考え方は同じです。通常就職や転職に関しては、就職情報誌や最近では求人情報サイトへ登録し、現在のバックグラウンド(学歴や英語力、職歴など)で就職するなら、または転職するならどのような業種のどういった企業があり、どうった仕事をし、どの程度の給料がもらえるのか、といったことを徹底的にリサーチを行うと思います。つまり、就職や転職を選んだ場合の可能性を出来るだけ多く確認する、ということです。

しかし皆さんは、その就職(転職)の比較対象である「大学院留学の可能性」についてそこまで、「就職や転職を選んだ場合の可能性と同じレベル」まで大学院留学の可能性を調べているでしょうか?

同じように現在の皆さんのバックグラウンドから考えられる、大学院留学を選んだ場合の可能性、つまり、どの国のどういった学校に行って何を学ぶことができるのか、その後のキャリアは?といったことを徹底的に調べ、そして情報量が均等になったところで、「就職(転職)」と「大学院留学」を比べる必要があります。

「 就職(転職)」or「大学院留学」の課題に直面している皆さんとお話をしていると、就職(転職)についての可能性は非常に具体的にも関わらず、大学院留学の可能性は非常に漠然としている方が非常に多いと感じます。こういった場合はどちらを選んだにせよ将来後悔してしまう可能性が高いのではないでしょうか。

是非重要な進路を決める際は、両者の情報をできるだけ均等化し、具体的な可能性を確認したうえで決めて頂ければと思います。両者を天秤に載せるためには、情報量を均等にする必要があるということです。