業界別チェック! 世界の有名企業(その5)
いま、ますます重要性を増す存在
会計事務所の現状!
自分で会社を経営している、もしくは経理などの専門職に就いている方でないかぎり、「会計事務所」の果たす役割についてピンと来ないという人も多いのではないでしょうか。
会計事務所とは、簡単にいうと企業(もしくは個人)に代わって経理の処理や税務申告を行う事務所のことです。それだけ聞くと単に面倒な仕事を委託するだけの業者のようにも思えますが、規模が大きくなると、海外の名だたる巨大企業や投資家にも影響を与えるような存在となっているのです。
ここでは、世界の4大会計事務所を中心に説明していきます。
◎4大会計事務所および日本での提携先(総収入順に記載)
1 (英/米)プライスウォーターハウスクーパース(PwC) 292.23億ドル(2011年6月期)
提携先:あらた監査法人
2 (米)デロイト トウシュ トーマツ(DTT) 288.00億ドル(2011年5月期)
提携先:有限責任監査法人トーマツ
3 (英)アーンスト・アンド・ヤング(EY) 228.80億ドル(2011年6月期)
提携先:新日本有限責任監査法人
4 (蘭)KPMGインターナショナル 206.30億ドル(2010年9月期)
提携先:あずさ監査法人
これらBIG4と呼ばれる会計事務所は、総収入がいずれも200億ドルを超えているほか、従業員数もすべてが14万人を上回っており、規模としては近いものになっています。また、どれも新興国での売上が好調で総収入はさらに増える見込みです。
BIG4の日本での提携先は「4大監査法人」と呼ばれています(「3大監査法人+あらた監査法人」とする意見もありますが)。4大監査法人はリーマンショック以降、外資系企業の撤退が相次いだほか、クライアントから監査報酬の引き下げを求められたことから収入が落ち込んだため低調な状態に陥っていました。
しかし、政権交代以降のいわゆる「アベノミクス」により日本の強さが戻り、状況を一変させるのではないかと期待する声も上がっているようです。
ビジネスの場において、大手の会計事務所や監査法人の名前は経営の基幹に関わるに連れてどの分野でも聞くことになるかと思います。
これから海外で働くことを考えている方は、覚えておいて損はないでしょう。