大学に知り合いの教授がいませんがどのように推薦状をもらえばいいでしょう?
2023年5月22日更新:
最近推薦状に関するお問合せが増え、このページを非常に多くの方に閲覧頂いているようです。そのため、今回最新情報を更新致しましたので、以下改めましてご参考頂ければ幸いです。
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海外大学院を目指す多くの方は社会人の方です。
特に社会人経験が3年以上ともなると、自分が知り合いだった教授やゼミ担当の教授もすでに退職されていたり、自分のことを覚えていないかもしれません。
また、最近の日本の大学ではゼミがない大学も多く、ゼミがないと教授と密に知り合う機会もありません。そういった方がご出身大学の教授から推薦状をもらうことは容易ではありません。
もちろん現在の職場などで必要な枚数の推薦状をあつめることもできますが、大学院によっては大学の教授からも最低一通要求される場合も珍しくありません。ではそういった方がどのように大学の教授から推薦状をあつめたらよいのでしょうか?
教授もよく覚えていない学生のためにわざわざ推薦状を書くことはとても面倒なことということです。
ただでさえ、学会や授業の準備、学生のスコアを付けたり、教授自身の研究もあるでしょう。その中で親しくなかった学生の推薦状を書くことは相当人の良い教授ない限りは断れてしまいます。
そういった推薦者側の事情をまず理解しましょう。そこで、確実に推薦状を書いてもらう良い方法は、まず第一に推薦状の下書きを書いていくということです。ある程度完成された自分の推薦状を容易して、それを教授の研究室に持参します。そして、
「この度、海外大学院に出願することになりました。そこで出身大学の教授からの推薦状が必要になり、先生にお願いできたらと思いお伺いさせていただきました。先生は私のことは覚えていらっしゃらないかもしれませんが、私は先生の授業が一番印象に残っており、実際先生からAも頂いています。ただ、先生もとても多忙かと思いますので、お手間を取らせてはと思い私の方で事前に推薦状を用意して参りました。お時間ございますときにご確認いただき、もし問題ないようであればご承諾頂ければ幸いです。」
というような趣向のこと言ってください。教授も人間ですから、以上のようなこと言われたらよほど多忙でない限り嫌とは言わないはずです。ただ、あくまでA以上の成績をとったクラスの先生にお願いしてください。C以下をとったクラスになると説得力もありませんし、教授も良い顔はしないでしょう。
また、もう一つ気をつけなければいけないことは、最近は海外大学院によって推薦状に特定のフォーマットが用意されているということです。
特にイギリスやアメリカのトップ校などでは、学校指定のフォーマットを使用しないと再度提出を要求される場合も珍しくありません。特に最近では、ペーパーベースの推薦状からオンライン推薦状を要求する学校も増えてきて、その際は出願時に推薦者の方のメールアドレスを学校側に伝え、出願後に推薦者の方に学校側から直接メールが行きます。メールには推薦者専用サイトへのログイン方法が書いてあり、推薦者の方はガイドラインに沿ってオンラインで推薦書を書くことになります。
そのため、以前のように下書きを持参してサインもらい、出願校に送る、という手段はほとんど場合使えないと思って下さい。つまり、教授に持参する推薦状はあくまで下書きであり、実際は出願校から送られてくるメールに指示に従って、オンライン上でご提出頂くことになります。その辺の事情はしっかりと推薦者とのファーストコンタクトで明確に伝えておくことが重要です。
次に本当に何等かの理由で推薦状をお願いする教授がいない場合です。このケースはまず職場の上司などの推薦状のみ(学術的なフィールドからの推薦状はない状態)で出願可能か否かがまず出願校にご確認頂くことをお勧め致します。
それでも出願校から推薦状を要求される、または職場の上司にもお願いする方がいない場合は、推薦状が必要ないコースに出願する必要があります。まず一般的にオーストラリアの大学院は推薦状を必須としていないコースが数多く存在します。また、最近では海外大学院へ出願する際の推薦状の重要性も変わってきて、イギリスなどにも推薦状が必要でないコースもありますし、アメリカなども1通のみで出願できるコースも増えています。
以上のように海外大学院への出願における推薦状の立ち位置も変化していますので、「推薦状がもらえない。」という理由で大学院留学を諦めないで頂きたいと思います。もし個別でご相談が必要な方はこちらから初回個別コンサルティングのご予約をご検討下さいませ。