現在TOEFL公式のテキストを使っているのですが、これまで使ってきたテキストとかなり違う点があって戸惑っています。公式テキストの模範解答には、その質問を理解していることが伝われば、途中で回答が終わっても良いと書いてありました。これは今まで使ってきた日本の出版社の問題集が言っていることと真逆です。どちらが正しいのでしょうか?

TOEFLスピーキングセクションの採点基準は、ETSによると下記によるとされています。

1、回答の倫理性
2、回答の展開力
3、発音やイントネーション
4、口語の制限
詳しくは下記ご確認下さいませ。
http://www.ets.org/Media/Tests/TOEFL/pdf/Speaking_Rubrics.pdf

1、回答の論理性
GMATのVerbalセクションに考え方がよく似ていますが、「結論」を明確に述べ、その結論に対しての「根拠」が読み手を納得させる形で十分述べられているか、という点です。なお結論の根拠となっていない具体例や話題を出している、また根拠から結論を導き出す「仮定」に関しても、矛盾点が存在しないか細心の注意
をはらう必要があります。

2、回答の展開力
自ら述べた結果に対して、その根拠をなる話題の発展力を問われています。例えば「今日は出かけたくない」なぜなら「雨が降っているから」、これは結論と根拠は明確に述べられていますが、このままで終わってしまうと展開力が欠落しています。なぜ「雨が降っているとでかけたくないのか」という点について展開していく必要があります。

3、発音やイントネーション
これは「読み手(審査官)が回答を聞き取るにのどの程度苦労があったのか」という採点基準です。ここの修正点は受験生によって大きくことなります。例えば「w」、「th」、「s/z」、「p/t/k」などの発音が読み手に聞き取り辛く感じる方もいますし、単純にイントネーションや文章の内容(文章の切れ目や短縮系)
などによって読み手が聞き取り辛く感じることもあります。what’s、don’tといった「s/t」などの短縮系が聞き取れず文章の内容が不明確になってしまうケースなどがよくある例です。これは修正点に個人差があるため、どうしても独学では難しいところです。そのためネイティブに上記ETSの採点基準を確認してもらい、自らの修正点を指摘してもらう必要があります。

4、口語の制限
これは回答に出てくる単語や表現がどの程度習熟しているか、という点を問うものです。通常同じ表現や単語が何回も出てくると、表現が制限されていると見なされ減点されます。