1年と2年次の成績(GPA)が2すらありません。3年と4年次の成績を重視してもらえるような大学院はありますでしょうか。もしくは、成績が3に満たなくても挑戦できるような制度などがあれば教えていただけないでしょうか。
最近GPAに関するご質問が非常に多いので、下記大学院留学を目指すうえでのGPAの考え方について解説させて頂きます。
1、GPAの計算方法について
一般的なGPAの計算方法については前述しておりますが、実際は皆さんが卒業された大学によって成績の評価方法は様々かと思います。
A, B, C, D,
AA, A, B, C
A, B, C
S, A, B, C
など様々な成績のつけ方がありますが、具体的なGPAの計算方法は各大学院によって変わります。ある学校ではDは計算には入れない、ある学校ではAAとAは4と計算する、など様々な計算方法が存在します。今回ご質問にあったような1~2年次の成績よりも3~4年次の成績(専門クラスの成績)を重視し計算する学校もあります。そのため詳しくは英文成績証明書を出願希望校に送り直接確認してもらう必要があります。
2、英文の成績証明書に既にGPAが記載されている場合
最近日本の大学も北米寄りの成績評価に近づいてきているため、英文成績証明書に既にGPAが記載されている大学も数多くあります。その場合は出願時に出願校に成績証明書原本を送る必要があるため、記載されているGPAは学校に知られてしまうことになります。ただここに記載されているGPAは参考資料とはなりますが、出願校によってGPAは再度計算されることになりますので、それほど気にする必要はないかと思います。
3、海外大学院へ出願できるGPAについて
まず必ず英文成績証明書を発行してもらってください。日本語の成績証明書と英文の物は通常評価方法が異なる為、英文成績証明書でなければ詳しくは分かりません。
下記ざっくりとですが評価方法別に海外大学院へ出願するために必要な最低ラインを解説いたします。
A, B, C, D,
AとBを足した数がCとDを足した数と同等
AA, A, B, C
AAとAを足した数がBとCを足した数と同等
A, B, C
AとCの数が同等
S, A, B, C
SとAを足した数がBとCを足した数と同等
いずれにしてもGPAについては「これが正解」という明確な答えがないのが現状です。