大学院進学をあきらめて就職しようと思っています。その際の良い点、悪い点を教えてください。

大学院留学をあきらめて就職される方も数多くいらっしゃることでしょう。

まずはその際の利点としては、新卒で就職活動ができるということです。新卒での就職活動の利点は前項でも述べましたが、やはり大企業を狙っている方であれば、新卒での就職活動を捨ててしまうのは相当な覚悟が必要です。

また、海外の大学院に進学しようと思えば、現実的に時間だけではなく相応の費用も発生します。留学先にもよりますが、卒業までに300万円~600万円相当の費用がかかります。以上のように、新卒での就職活動ができる、時間を節約できる、そしてのこれ以上学業にお金をかける必要がなくなる、ということが大学院留学をあきらめて就職をする方の利点でしょう。

一方、大学院留学をあきらめて就職する際の悪い点とは何でしょう。

もちろん留学をあきらめて就職することに悪いことはありません。それでは大学院留学をせずに就職し、その後大学院留学をする方はどのようなことを思って会社を辞めてまで留学を決意するのでしょうか。大学院留学コンサルティングのカウンセリングルームにこられる方は、社会人の方も多いのですが、その方たちに「いつごろから留学を思っていたのですか?」という質問をすると大半の方が高校、大学時代とお答えになります。どうやら「留学」というのは、一度思い立つと一生心に残っているようです。

就職をすると楽しいことやつらいことが数多くありますが、その楽しさとは、「責任とやりがい」をどれだけ感じることができるか、ということに尽きると思います。会社でのやりがいと責任とはその会社内でどれだけ業務をこなしたか、実績を残したかに比例します。

もし貴方が一年、二年後に大学院留学を決意して就職をしたらどうなるでしょう?
例えば尊敬する上司から「お前にはあの仕事を来年任せたい思っている、だから今年はこの仕事を精一杯やってくれ」などど言われてば、「来年は留学するからこの会社にはいないんだよな、、」と思いながら業務を続けることになります。そしてその年結果を残しても、留学のために会社を辞めてしまったらまた新しい会社に一から頑張る必要があります。

通常仕事の面白さは会社での経歴や実績と比例しますので、その会社に長くいればいるほど辞めずらくなります。

また「来年留学するのに、、」と思いながら「後ろ髪を引かれた状態」で業務をこなす日々は悲劇と言わざる言えません。それならば、就職する前に大学院留学をしてしまって、何も気にすることなく、思いっきり社会人を楽しんだ方いいのでは、、という理由で大学院留学を決意する方も少なくありません。