なぜ日本の大学院生は海外に出ないのか?
2010年10月4日の日本経済新聞に下記のような記事がありました。
なぜ日本の大学院生は海外に出ないのか?
現在、博士号取得を目的とした大学院留学生が減っている、そしてさらに留学生を増やすには大学の体質改善と政府による経済的支援が必要不可欠である、という内容でした。
現在日本のどの大学でも急務の課題として挙げられるのがグローバル化です。このグローバル化を効果的に行うためには、数多く、幅広い国籍の留学生を受け入れること、そしてどれと同時に、日本からの留学生も増やすことが急務である。しかし留学生はここ10年間減少傾向にある、ということです。
この記事ではこの減少傾向にある理由について深く追求しています。この時期でこの理由について言及していることは、もちろん経済的な問題もあるが、本当の問題は日本の大学の古くからの体質にあると説いています。日本の大学は上位の学校になればなるほど、学部時代(大学時代)に担当した教官が大学院進学時に自らの研究室に囲い込む傾向があり、海外への進学を良しとしていない傾向が強いといいます。この日本の大学の「内向き志向」が海外の大学院への進学を妨げていると述べています。
しかしこの記事でも米国のトップスクール事情、そして理工系の博士号取得目的の大学院留学に限定した話になっています。