高等学校の早期卒業制度を創設
2012年8月17日のある新聞に下記のような記事がありました。
高等学校の早期卒業制度を創設(留学をしやすく、才能伸ばす)
というものです。
内容は、先日文部科学省が高等学校の早期卒業制度を創設すると発表したことについての、様々な意見をまとめています。高等学校の早期卒業制度とは、特に優秀な高校生を、2~2,5年で卒業することを認めようというものです。この制度に対して、この利用者が増えることで高校教育が空洞化するのでは、という声があるというものです。
問題はこの高校教育の空洞化と、それに伴う高校教育に関する信用を失うというものです。また利点として大きく取り上げられているのが、卒業を早めることで、海外留学の期間をとることができ、秋入学もしやすくなる、ということです。
昨今では東京大学を筆頭に、日本の大学院も秋入学を認める大学が増えるのではないかという情報が広がっています。その場合高校を早めに卒業し、その後留学を経て日本の大学に復帰することもできるし、海外の大学へ入学するということも可能ということです。確かに非常に優秀な高校生にとっては選択肢が広がるのではないかと思います。
確かに海外の大学院には18歳~20歳程度の学生が在籍していることも珍しくありません。高校を飛び級し、また大学も優秀な学生は2年間程度で卒業してしまう学生もいますので、大学院を卒業してまだ20~22歳程度の方もいるのが現状です。日本国内で高等学校や大学で飛び級制度を創設するのはむしろ遅すぎるのではないかと思います。