沢田健太郎さん|Kentaro SAWADA
沢田健太郎さん|Kentaro SAWADA
合格スクール | University of California, Berkeley Johns Hopkins University Cornell University Karolinska Institutet London School of Hygiene and Tropical Medicine |
留学先(国) | スウェーデン アメリカ イギリス |
専攻(メジャー) | Public Health / Epidemiology |
職業 | 医師 |
今回インタビューにご協力頂きました沢田さんは、Master of Public Health(MPH)で名門と呼ばれる、米国のUniversity of California, Berkeley、Johns Hopkins University他、そして英国、そしてスウェーデンの学校を含め数多く大学院へ合格されました。そんな沢田さんに留学のきっかけから成功の秘訣までお話を伺うことが出来ました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
もともと父が単身で海外赴任をしていた事から、滞在先であるテキサスのダラスに訪問したりする機会もあり、留学には興味を持っていました。
医学部に入ってから公衆衛生分野について初めて学び、やはり医療は治療分野が中心にはなりがちですが、予防医学にとても興味が湧いたので将来的には公衆衛生学で歴史のあるアメリカやイギリスで学びたいと思っていました。
留学のタイミングとしては医学部卒業後や研修医修了時、専門医取得後などが考えられると思いますが、私は早めに留学をしたかったので、研修医期間が終わったこのタイミングで行きたいと考えました。
医学部卒業時でも良かったのですが、国家試験もありましたし、資金面の理由もあったので今がタイミングとしては良いかなと思っています。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
研修医の1年目に研修期間が終わったら留学に行こうと決めて、まずは英語の対策をしました。
昔から留学に興味を持っていたので英語はとても好きでよく勉強していましたが、IELTSやTOEFLは受験料が高いので、留学を決めたら受けようと思っていました。
受験を決めてから2カ月位IELTSとTOEFL両方の対策をしてみて、最初に受験したIELTSで7.5のスコアが出たので、結局TOEFLは受験しませんでした。
留学準備において英語対策に時間をかけずに済んだのは良かったと思います。
ただエッセイや履歴書などは今まで書いた事がなかったですし、独力だけでは難しいと感じたので、6月にこちらのサポートにお願いをして、エッセイを始めて、8月に推薦状の依頼を行い、9~10月にGREを受験して、最終的に全ての出願が完了したのは年明け1月位だったと思います。
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
国としては、やはり公衆衛生分野でリードしているアメリカやイギリスを中心に考えましたが、1校スウェーデンにあるKarolinska Institutetも出願校に入れました。
この大学は世界的にも評価されている大学ですし、スウェーデンという国自体が人口が少なく国民のデータが保険証で管理されていて、公衆衛生の中でも私が興味のある疫学を学ぶのに環境的に長けている国だと思ったので選びました。
あとアメリカやイギリスに比べると学費が安い点も魅力的ですね。アメリカやイギリスの大学の出願校としては、公衆衛生分野で評価の高い大学の中で、私は車をあまり運転しないので徒歩で通学が可能な都市部にある大学を優先的に見ていきました。
あと行ったら色々なバックグラウンドの生徒さんとの交流や文化的な側面も楽しみたいので、総合大学の方が良いと思いました。カリキュラム内容で言うと最終的に論文が書けて研究できるプログラムを優先しました。
結果幸いなことに複数の大学から合格を頂くことが出来て、正直進学校については非常に迷っています。キャリアを考えたらこの分野で世界ランク1位に評価されているJohns Hopkins Universityが良いのかなとも思いますが、西海岸にあるUC Berkeleyも環境の良さや1年で研究まで出来るという点も魅力ですし、Karolinska Institutetの様な大学で2年しっかり時間を取って学ぶのも良い機会かなとも思いますし、、どの大学を選んでも良い面があるので。
いずれにしてもMasterは私にとってスタートですし、いずれPhDやポスドクなどの機会を考えると今回進学しなかった大学にも何れは行ってみたいと思っています。
Q4. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?
Q4. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?
英語については正直もともと語学力があった方だと思うので、特に大きな苦労はなかったと思います。
それよりもやっぱり書類と情報収集に苦労しました。MPHへの留学は情報がもともと少ないので、海外のサイトとか色々見ましたがなかなか思う様な情報が得られないこともあり苦労しました。
エッセイについてはこちらでサポートを頂いたのでとても助かりましたが、日本では出願エッセイの様なスタイルの書類を書く経験がないので、どう書いたら良いのか最初はなかなかイメージが出来ませんでした。
ただエッセイは大学院出願にとっては非常に重要だと思うので、時間を割いて準備しました。特にUC Berkeleyは州立だからか、過去の逆境などバックグランドについて書くというエッセイ課題があるのですが、日本だとあまりそういった逆境について語る機会がないので、何を書いたら良いのか、、といった感じでした。
最終的には私は幼い頃はあまり全ての面で長けていたというわけではなく得意な事と得意でない事が極端だったので、それで苦労する事もありました。でも長所を活かせる様に努力してきた結果が今に繋がっているんだと思うので、そういった事について書きました。
あとエッセイで工夫した事というと、一般的にエッセイって使いまわして提出する事が多いと思いますが、私はエッセイカウンセラーさんからも沢山アドバイスを頂き、出願校毎にプログラムの特徴を良く調べ、プログラムに沿う様に出願校毎にエッセイを作りました。それが今回の結果に繋がっているんじゃないかなと思います。
Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?
当初はもっと予習とか準備をして臨みたいと思っていましたが、色々準備不足で、、そこが不安要素ではあります。
留学中は勉強はもちろんですが、寮に住む予定でプライベートルーム以外はシェアなので友人との時間や交流も楽しんでいきたいと思っています。私はあまり社交的ではない方なので、今回の留学でそういったチャレンジもしていきたいと思っています。
留学後は、公衆衛生の中でも私はメンタルヘルスに興味があって実際産業医の資格も持っているのですが、労働環境へのアプローチなど実践や研究分野で活かせると良いなと思います。
ただ今回の留学は可能性を広げる良い機会でもあると思っているので、新しい分野への興味やキャリアなどについては柔軟に考えていきたいと思っています。
Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。
特に医療関係のお仕事をしている方はPhDやポスドクなど経験を積んでから留学される方が多いと思いますが、私の様に早く留学したいと思った場合でもMaster留学という形で留学するという選択肢もあるので、希望している方にはその可能性を伝えたいです。
今は忙しい生活の中でもインターネットを使って勉強や情報収集が田舎でも都会でも環境問わず出来る時代なので、昔よりは可能性が広がっているんじゃないかなと思います。
英語の準備がこれからという方の場合は時間がかかる場合もあると思うので、少しずつ準備して早めに始めた方が良いと思います。
ただ今はTOEFLだけではなくてIELTSもありますし、ケンブリッジ英検などの選択肢もあるので、実際私もやってみてIELTSの方が取りやすいかなと思ったので、TOEFLでスコアが出ないから諦めるとかはもったいないと思います。国やプログラムによってはIELTS6.5でOKな所もありますしね。
また医学部出身の場合、GPAがそんなに高くない場合もあると思います。私も実際、他の出願者の方よりGPAは良くなかったと思います。
ですが他のエッセイやGREでアピールする事で、今回の様に評価の高い大学に合格出来たので(実際合格した大学の中で、学部の審査官からAdmission Officeに”GPAが足りていないけれど合格させる様に”と伝言頂いたケースもありました)、先程お話しした英語力以外にもGPAだけで諦めてしまうという方がいたら私の様な例も伝えたいですね。