島谷 俊二さん|Shunji SHIMATANI

島谷 俊二さん|Shunji SHIMATANI

合格スクールJohns Hopkins University
Boston University
University of Miami
American University
New York University (NYU)
Florida State University
留学先(国)アメリカ
専攻(メジャー)Public Relations/ Communication
職業某公的機関

今回 インタビューにご協力頂きました島谷さんは、公的機関からの派遣留学ながら、PR(広報学)・コミュニケーションといった日本ではあまり馴染みのない学位に進学されます。日本では聞きなれない専攻ですが、海外ではトップスクールで開講されている非常に学術レベルの高い分野になります。今回はそんな島谷さんに留学の動機やご準備のご苦労など、いろいろなお話を伺うことができました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

私の場合は、以前より一度海外に住んでみたいという気持ちを持っていました。

そんなところへ、上司より今所属している組織で留学制度というものがあり、それを受けてみないか、というお話を頂いたんです。

上司にはそんな希望を伝えた事はなかったので少し驚きましたが、是非受けてみたいと思い、それから海外の大学院を目指す事になりました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

そのお話を頂いたのが2年位前になります。

そこからは段階的に、まず所属組織の選考に通過して、その後他省庁を含めた選考がありました。

その選考の為にTOEFLのスコアが必要で、応募後も100点を取得するまで毎月スコアを報告しなければいけなかったので、毎月受験し100点をクリアしました。そして去年の8月に許可を頂いて出願できる事になりました。

ただそれまでTOEFLの準備だけで、その後出願までに何が必要でいつまでにどうするべきかという事について全く知らなかったので、組織の研修で概要を知った後にこちらのコンサルティングをお願いして、それから具体的な出願校や書類などの準備を進めていきました。

英語に関してはもともとアメリカ映画が好きで、映画を字幕なしで観たいという希望から勉強していたので、それが良かったと思います。


Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

派遣留学制度を受ける事が決まった段階ではまだ何を学びたいかということは明確になっていなかったので、過去に行かれた方の例なども見ながら検討しました。

事例の中で、組織間コミュニケーションの専攻で進学されている方がいらっしゃって、私も今の組織が、他の組織や外部とのコミュニケーションにおいて弱いという印象を持っていたので、そういった部分について研究出来たら面白そうだなと思いました。色々専攻を見ていくうちに、Public Relations(PR)が自分の問題意識や興味に近い事を知り出願専攻はPRに決めました。

国についてはアメリカ映画が好きという事もあり、行くならアメリカという希望があったので、アメリカでそういった分野について学べるプログラムを探していました。

ただ、闇雲に探していても知名度があまりない大学も含め色々出てきてしまうので、こちらのコンサルティングでスクールリサーチをお願いし、そこでレベル感やコース内容などについてもアドバイスを受けながら選定を進めました。

PRのプログラムは民間企業向けのAdvertisingの色が強いプログラムもありますので、中でも公的機関という特殊性を持つ私の様な出願者がマッチしやすいプログラムを最終的な出願校として選んで行きました。

所属組織からは、全て不合格にならない様に幅広く受けてくださいと言われていて、レベルがそこまで高くなさそうな出願校も含め幅広く出願しようと考えていましたが、担当コンサルタントの方から“レベルを下げたから合格しやすいというわけではなく、出願者とプログラムのマッチが重要。Overqualifiedと判断されてしまう事もある”と伺い、そこまで知名度のない出願校は外しました。

実際に自分では滑り止めとして考えていた大学が不合格になってしまったという事もあったので、やはりそういった事もあるかもしれません。


Q4. 今回見事複数校より合格を得ていらっしゃいますが、進学校についてはどの様な基準で決定されましたか?

Q4. 今回見事複数校より合格を得ていらっしゃいますが、進学校についてはどの様な基準で決定されましたか?

今回進学する予定のJohns Hopkins Universityのプログラムは、Political CommunicationなどPublic分野におけるCommunicationに関連したコースが充実していて、私の興味や希望にとてもマッチしているんです。

Washington DCにあるという立地的に、近隣に公的機関も多くあり、そういった機関で働かれている方とも交流出来たり、アメリカの公的機関の実際についても触れられるという点も非常に魅力を感じています。

Boston Universityもコース内容がとても希望に沿っていたので少し迷ったのですが、今回家族も帯同する為、滞在先の費用がどうしても高くなってしまうというという費用的な懸念もあり、最終的にJohns Hopkins Universityに進学する事に決めました。


Q5. 留学ご準備の中で大変だった事や逆に大学院留学を目指したからこそ得られた事など、印象に残っている事があったら教えて頂けますか?

Q5. 留学ご準備の中で大変だった事や逆に大学院留学を目指したからこそ得られた事など、印象に残っている事があったら教えて頂けますか?

今回色々大変な事もありましたが、全てにおいて妻がとても協力してくれて、出願校選びやエッセイのアイデア出しなど、一つ一つ一緒に協力して乗り越えられた事がとても良かったと思っています。普段なかなかそういった機会もないと思いますが、改めて妻の存在に深く感謝しています。

大変だったというか一番憂鬱だったのが、推薦状の依頼です。3通必要な出願校もあり、中でも学術的な推薦状を必ず1通出しなさいといったガイドラインが設けられている出願校についてはとても困りました。

私は大学時代ゼミに所属していなかったので、依頼出来る教授がいなかったんです。担当コンサルタントの方へも相談し、成績証明書を見ながら授業を振り返り、成績の良かった教授数名依頼してみたところ、一人の教授が意外とスムーズに了承して下さいました。

結果的にはそこまで苦労なくお願いする事が出来ましたが、どなたに依頼すべきか、依頼して良いのかどうかなど、連絡を取る前が憂鬱でしたね。上司に関してはこちらで下書きをご準備頂いたので、問題なくそれを提出頂く事が出来ました。

エッセイも大変でしたね、、。学校によって課題が違うし、コミュニケーション学部への出願なので、特殊な課題も多いんですよ。例えばBoston Universityからはある教授の発言が引用されていて、その発言に対する考えとpost-pandemicにおけるPRに関する課題について述べるものなどがありました。

何が問われているのかも分かりにくい課題もありましたし、外部ソースより引用した場合はそれをどの様に記載するのか、とか戸惑う事が多く、何度もコンサルタントの方へご相談しながら進めていきましたね。

更に難解だったのは、Kira Talent Assessmentというオンラインシステム上でランダムに出願される課題に回答するというタスクがいくつかの出願校から求められたのですが、その中でフェルミ推定に関する問いが出題された事がありました。“NYにある白熱電球の数を求める為に必要な情報を3つ挙げなさい、更にその精度を上げる為に必要な情報は、、?”という様な課題でした。非常に難解で、恐らくひどい回答だったと思いますが、合格が得られたので許容範囲だったのかもしれません(笑)。


Q6. 色々な経過を経て間もなく履修開始と伺っております。今のお気持ちをお聞かせいただけますか?

Q6. 色々な経過を経て間もなく履修開始と伺っております。今のお気持ちをお聞かせいただけますか?

今は出発を控えて本当に毎日バタバタで、滞在先も決まっていない様な状況ですので正直不安で一杯です。履修に関しても先輩で同じコースを履修している方もいらっしゃらないので、自分がついていけるのかとか、そういった面での不安もあります。

でも今回は派遣留学という形で勉強できる機会を頂いているので、その環境に感謝して、出来る限りの事を学んで組織に還元できる様に頑張りたいと思います。

折角立地にも恵まれているので、クラス以外でも公的機関を訪問したり有益な経験をして、また情報も得て帰ってきたいと思います。


Q7. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。

Q7. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。

私もまだ行っていないので、実際に行ってみてどうだったというお話は出来ませんが、、

大学院留学を目指しているといくつもの壁が出てきます。まずは英語のスコアを取れるかどうか、組織の選考を通過できるかどうか、出願校を決めなければいけない、出願校決まったと思ったらエッセイやWriting Sampleで何を書くべきなのか、推薦状を頼める方が見つかるかどうか、Kira Talent Assessment、、、本当に次から次へと壁が立ちはだかるんです。

でも今回準備をしてみて、学びたいという気持ちが強ければ、そういった壁は乗り越えられるんだな、と感じました。

なので、自分の気持ちの強さを確認出来たら、いくつかの障壁を理由に諦めてしまう事はしないで、是非目指してもらいたいなと思います。