田端 開さん|Kai Tabata

田端 開さん|Kai Tabata

合格スクールUniversity of California, Los Angeles (UCLA)
National University of Singapore (NUS)
University College London
University of Hong Kong
留学先(国)アメリカ/シンガポール/イギリス/香港
専攻(メジャー)Business Analytics, Marketing
職業某私立大学

今回 インタビューにご協力頂きました田端 さんは、UCLAやNUSなど複数国のトップビジネススクールに見事合格されました!フルタイムの職歴をお持ちではないと伺っておりますが、どの様に合格を勝ち得たのか、その秘訣やご準備の過程なども含め詳しくお話をお伺いすることができました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

そうですね、もともと中学3年生の時に学校の海外研修プログラムを経験して、大学に入学したら再度留学したいと考えていました。ですが、実際大学入学後は丁度コロナの時期と重なってしまって、、行ける状態になったのが4年生になってからでした。

4年生の夏に3か月 UC Berkeleyのサマーセッションを履修して、その時の経験が今回の大学院留学を目指す大きなきっかけになりました。UC Berkeleyは優秀な方がとても多く、シリコンバレーでインターンをしている方とも出会ったり、気候や環境の良い中でとても刺激を受け、もともと専攻していたビジネスについて更に専門的に学びたいという気持ちが強くなったんです。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

実際に動き出したのが夏の留学から帰国した後だったので、正直次年度の進学を目指すには時間がありませんでした。留学前に受験したIELTSが5.5位で、出願自体間に合わせる事が出来たとしても出願先が限られますし、折角行くのであれば自分の納得する大学院へ進学したいという気持ちが強かったので、1年しっかり準備をしてから目指す事にしました。大学に関しては卒業せずに休学という選択肢もありましたが、首席で卒業できる可能性があったので、まずはしっかり卒業しました。

4年生の終わり頃から情報収集を進め、専攻の検討なども行いました。そして卒業した頃に以前からご相談していたこちらのサポートを正式にお願いし、専攻や出願校の検討、書類の準備を進めつつIELTS対策を継続しました。IELTSは伸び悩んでしまって、9月頃まで6.0-6.5の横ばいの状態でしたが、11月に7.0にようやく乗ってきたので、GREが必要のない出願校へまずは出願を完了しました。それからNUSとUCLAへ出願する為にGREが必要だったので、とても遅いスタートでしたがそこからGRE対策を開始し、2か月程度で数学だけでも合格平均に届く事を目標に対策を進め、何回か受験した後3月上旬までにすべての出願を完了しました。


Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

専攻に関してはもともと学部でビジネス分野を履修していたので、Managementや一般的なビジネス分野だと既に学んでいる内容と重複してしまう懸念がありました。なので、もっと専門性があり、今そしてこれからより求められるBusiness AnalyticsやMarketingの分野で分析スキルを付ける事をメインに考える様になりました。

将来のキャリアや就職を見据えた時に、やはり知名度やランキングは重要だと思うので、トップ校から自分の興味に合致するプログラムを見ていって、自分はフルタイムの職歴がないので、そういった条件でも出願可能な大学に絞り込んでいきました。


Q4. 先程フルタイムの職歴がないとお伺い致しましたが、今回見事トップビジネススクールより合格が得られた要因はどの様にお考えですか?

Q4. 先程フルタイムの職歴がないとお伺い致しましたが、今回見事トップビジネススクールより合格が得られた要因はどの様にお考えですか?

大学1年生の時は、第一希望の大学ではなかったという事もあって、正直あまり成績が良くなかったのですが、周りの友人が何かに頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうと思い、まずは学生なのでGPAを高く維持するという事を目標に学業に励みました。そのお陰で留学制度の応募も出来ましたし、今回のMaster審査においても高く評価してもらえたのだと思います。

その他にも学部時代に行っていたAI関連のインターンや、ベトナムで営業のインターンシップを経験した事、バークレーでビジネス系の授業を履修した事などは、エッセイを書いていく際に大きなアピールポイントとして活かすことが出来たと思います。自己アピールに終始せず、出願するプログラムが求める生徒像に近づける様に、意識しました。1校目のエッセイを完成させるまでは苦労しましたが、こちらで添削頂きながら1校目が仕上がったらその先は大分楽になりました。

ビジネススクールなので、殆どの大学からインタビューが求められました。インタビューは事前に想定される質問について答えられる様に練習して、答えに詰まってしまった時の為に本番ではパソコンに付箋をして臨みました(笑)。主には志望動機に関する質問でしたが、ストレス耐性について聞かれた事もありましたね。“私たちのプログラムは優秀な生徒が多いですが、その様な環境で実力を発揮出来ますか?”という様な、、。留学経験があったので、そういった異なる文化や環境であってもやれることを伝えたと思います。

NUSからは動画による自己紹介の様なものも求められて、特に細かいガイドラインが設定されていなかったのでどこまでのものを作るべきなのか半信半疑でしたが、出来る事は全てやろうと思って、普段やったことのないYouTube動画の様な、アニメーションや字幕、スライドを付けて編集した動画を作成し、提出しました。10~15時間位かけましたね(笑)。

他の出願者の方のものだと、シンプルに編集などもなくカメラ前で自己紹介をして撮影しただけというものもありましたが、一工夫するという事も評価につながってくれたのかもしれません。


Q5. スコアメイクで工夫されたことなどはありますか?

Q5. スコアメイクで工夫されたことなどはありますか?

IELTSに関しては、正直3年生までにもっとやっておけばよかったな、と思っています。

大学の授業もコロナの期間はオンラインが主体になってしまって、なかなか英語学習も含めモチベーションを保つことが難しい状況でした。

バークレーからの帰国後は、ネイティブの友人がいて英語を話せる機会が得られる様になった事がとても励みになり、モチベーション維持にも繋がりました。特にSpeakingは緊張の為に話しにくいという要因も大きかったので、テストを重ねる事により慣れてきたり、友人と話す機会があったりする事で緊張が軽減されてスコアが出やすくなったという事もあります。なので、ある程度受験回数を設けて慣れるという事も重要だと思いました。

GREに関して、数学は内容的な不安はありませんでしたが、単語を覚える必要があったので、公式サイトの出題範囲がまとまっているページで単語を覚えて分からないものはルーズリーフに書いて覚えました。覚えてしまえば2週間程度の対策で165以上のスコアが取れました。Verbalに関しては最後まで高スコアが取れなかったのであまり言える事はないのですが、、(笑)、フラッシュカードを買って1日何単語と決めてひたすら覚える作業していきました。フラッシュカードの裏面に意味が書いてあるのですが、英語だと覚えづらいので、和訳を書いて日本の単語帳の様にしてそれを覚える様にしましたね。

正直NUSとUCLAに関しては合格できると思っていませんでしたが、数学は合格平均スコアに届いていたので、チャレンジしない理由もないので出願をしてみました。結果合格を頂けたので、チャレンジする事が大事だなと改めて感じる事が出来ました。

オンラインイベントなどに参加をすると日本人の方が全くいらっしゃらなかったんですよね。そういった多様性という観点で、日本人であるという事もプラスになってくれたのかもしれません。


Q6. 進学校については迷われませんでしたか?

Q6. 進学校については迷われませんでしたか?

とても迷っていて、今はほぼUCLAに決めてるという状況です。

UCLAはもともと想定していた時期までに結果が届かなかったので、ほぼもうダメなんだろうなと、先に合格を頂いていたUCLとNUSで迷っていました。UCLは大学として魅力的でイギリスにも行ってみたいという気持ちもありましたが、今回目指している分野を考えるとNUSの方が良いと思い、シンガポールへの進学準備を進めていたんです。そうしていたところ、2週間前にUCLAから合格の通知がありとても嬉しかったのですが、今度UCLAとNUSでとても迷ってしまいました。

まず将来自分がどこで働きたいか、現地就職を考えた場合は働きたい国に行った方が良いという事もありますが、今の時点では日本での就職を考えているので、日本へ帰国後に知名度があり就活の面でも日本人コミュニティのサポートも期待できるUCLAの方が良いのかな、と。QS Business Master’s RankingsのBusiness Analytics分野でも世界的にトップクラスに評価されており、シリコンバレーに近い環境で最先端の学びを経験できるという面で魅力を感じています。

だた資金計画上予算をオーバーしてしまうので、その課題は残りますが、まずはこんなに悩む程行きたい大学から複数Offerを頂けた事がとてもありがたいと思っています。


Q7. 色々な経過を経て間もなく履修開始と伺っております。今のお気持ちをお聞かせいただけますか?

Q7. 色々な経過を経て間もなく履修開始と伺っております。今のお気持ちをお聞かせいただけますか?

まず英語がギリギリのスコアで合格しているので、不安があります。その点は進学前に英語力の強化をしていきたいと思っています。また同じく専門分野についても初めて学ぶ分野も多いので、日本にいるうちに少しでも触れておきたいなと思っています。

あとは、これ以上円安にならないで欲しいと切に願っていますね、、

色々不安はありますが、やっぱりUC Berkeleyの留学期間中に思ったのが、高いレベルの大学になればなるほど優秀な方に囲まれて刺激を受けながら学べるので、その環境に行けるのが楽しみです。先程も少しお話させて頂いた通り、UCLAはシリコンバレーが近く、フィールドトリップという形で現地企業とコラボレーション出来る機会がある様なので、そういった機会も是非活用して沢山の経験をしてきたいと思っています。

卒業後のキャリアについてはまだ明確に決めてはいませんが、当然留学経験を活かせる企業、例えば商社やメーカーの海外赴任ですとか、Business Analyticsで学んだ分析力を活かしてコンサル系も良いなと思っています。これから学びながらしっかり考えていきたいです。


Q8. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q8. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

何でもそうだと思いますが、最初の一歩が大変だと思います。なので、モチベーションが高いうちに動き出すという事が非常に大事なのだと思います。例えば就職をしてしまうとなかなかモチベーションをキープする事が難しい事もあると思うので、モチベーションが高いうちに行動に移していくという事がとても重要なんじゃないかなと感じています。

あと本当に感じたのは何事もチャレンジするという事が大事だと思いました。自分の場合もこんなにトップレベルの大学から合格を頂けると思っていなかったですし、逆に難易度がそれほど高いと思っていなかった大学が不合格になってしまったりした事もありました。日本の大学受験の様に偏差値で決まるというよりは、大学院留学の審査の場合は大学が求めている生徒像とマッチするかどうかが重要だと思うので、難しいと思う大学も含め色んなレベルの大学を受けて頂くのが良いと思います。

大学生の場合、英語スコアに関しては正直1年あれば間に合うと思うので、一番大事なのは早めの段階からGPAを高く保つという事だと思います。GPAは4年間の累積になるので、気を抜けませんし継続が一番大変ですが、だからこそ評価に繋がると思います。

また、自分で学びたい分野について色んな形で経験を持っておく事も重要だと思います。関連する授業を履修するという事もそうですし、課外活動やインターンなど、幅広く触れておくと出願の時に活きてくると思います。