鈴木かおりさん|Kaori SUZUKI

鈴木かおりさん|Kaori SUZUKI

合格スクールColumia University- SIPA
London School of Economics and Political Science(LSE)
留学先(国)アメリカ
イギリス
専攻(メジャー)Public Administration
職業某メーカー勤務

今回インタビューにご協力頂きました鈴木さんは、大手メーカー勤務という非常に多忙な毎日を過ごしていらっしゃる中、米国コロンビア大学、英国ロンドン大学LSEと米英のトップスクールに見事合格されました。その合格の秘訣を留学のきっかけから伺いました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

大学時代から漠然と、将来は大学院で修士号を取得し国際機関で働きたいと言う希望がありましたが、さらに勉強するよりもまず社会経験を積んだ方が良いと考え学部を卒業後就職しました。

このまま今の会社に勤められれば安定も望めますし、環境や人に恵まれているだけに、やはり辞めて今後どうなるか分からない大学院留学を目指すという決意をするのは迷いもありましたが、親に相談をしたところ、“大学卒業後3年間別の道で経験を積んでも想いが変わらなかったという事は、きっとこれからも変わらないだろう”と言う事で、背中を押してもらい、それで最終的に決意が出来ました。

就職してから3年と3カ月になりますが、この先中堅社員としてより責任のある仕事を任せてもらう事になると思うので、その前のタイミングで今後について決断をした方が良いという気持ちもありました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

出願の1年2~3カ月前位からHPやセミナーなどで大学院留学についての情報収集をして、準備の流れや時間軸について把握しました。

準備としては、社会人で時間の制約もありますし、周りを巻き込んで目指すからには確実に合格を決めないといけないという覚悟もありましたので、やはり確実性を上げられる様に2月のセミナー参加後にこちらのサポートに申し込みをしました。

それからはまずTOEFLを2~3カ月で対策を進めながらスクールリサーチを進めて頂きました。TOEFLの目標スコアが取れてからは確か夏位からGREの対策を始めて、並行して9月に出願校を決定し、その後出願書類の準備を進めました。


Q3. 専攻や国、出願校、また進学校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校、また進学校はどのように選ばれましたか?

将来的には例えばUNDPなどの国際機関を今は目指したいと思っていますが、その為に必要な知識が得られる専攻はいくつかのアプローチが考えられると思います。

例えば国際開発学や国際関係学なども候補としてはあると思いますが、私は特に途上国の行政機能の向上や、1つの国としてその国がどの様に進んでいくべきか といった視点で学びたかったので、公共政策学を出願専攻として選びました。

出願校については、インターンや就職を重視したかったので、(アメリカ)東海岸の大都市を主に希望して、あとロンドン大学(LSE)を1校入れました。

コース内容的には、私は高校時代から数学に苦手意識があって逃げてきてしまったんですが、将来的に統計学や数字分析のスキルは必ず必要になると思っているので、そういった数学分野に関してしっかりと必須科目から学ぶ事が出来るプログラムを優先しました。

私は3年間の職歴の中でプロジェクトマネージメントの経験を積ませて頂いたので、後はそういった数的なスキルを身に付ける事が将来のキャリアにつながると考えています。

進学校については、ColumbiaとLSEより合格を頂いて学費の面で迷う部分はありましたが、と言うか今もその問題は残っていますが(笑)、最終的にはカリキュラム内容や卒業生の進路などを加味してColumbia大学に進学する事に決めました。

学費はこれから教育ローンや現地でのアルバイトも含め、計画していきたいと思っています。


Q4. 留学のご準備で大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

Q4. 留学のご準備で大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

苦労した事は2点あります。

一つ目はGREの点数がなかなか上がらなかった事です。半年位の対策の中で3回受験しましたが、1回目と2回目のスコアが全く変わらなくて、その事実に愕然としました。

ただ3回目の受験で、もう1月後半になっていたと思いますが、318点取る事が出来てようやくほっとしました。対策としては、とにかくオフィシャルブックをひたすらやりました。数学に関しては、問題自体が難しい訳ではなくオンラインの受験に慣れていないという課題があったので、オンラインの対策をとにかく沢山こなす様にしました。

Verbalセクションは本当に地道ですが、単語をひたすら増やして、少し語彙が増えた位では効果がないので、1000単語位増やしました。その位増やすと確率は上げられると思います。

対策のための時間確保としては、平日は朝晩のバスの中とお昼休みのトータル1~2時間位と、休日はとにかくまとまった時間が唯一取れる日なので、土曜日の午後はずっとエッセイ、日曜日はテスト対策といった感じで過ごしました。

苦労した事の2つ目としては、推薦状です。実は教授2人に断られてしまったんですよね。
お二方ともとても良い先生だったのですが、既に推薦状を希望する現役のゼミ生さんをたくさん抱えられていて、ゼミ生以外の依頼は難しい、、と。

大学時代のゼミの担当教官からは推薦状を頂けていたので、3通必要なアメリカの出願校へは教授1通、上司2通で提出をして、LSEへは教授1通、上司1通で提出をしました。

LSEからはacademic reference(出身大学からの推薦状)を2通求められていたのですが、交渉をして提出し合格を頂く事が出来ました。

【お仕事と大学院留学のご準備を両立されるのは非常に大変だったと思いますが、何かモチベーションキープの為に工夫されたことなどはありましたか?】

とにかく決めたからには後に引けないので、覚悟を決める為に自分に対してプレッシャーを与えました。

例えばこういったサポートを利用して投資をする事によってコミットしなければならないとか、早めに周りに公言して自分に逃げ道を与えないと言うのも良いと思います。

また、部署異動の話もあったのですが、それは断り留学の意思を伝える事で後に引けない状況を作りました。

留学の意思を一部職場の方に伝える前はとても不安でしたが、相談してみたら“素晴らしい夢だから、是非かなえて下さい”と本当に前向きに応援して下さって、仕事中は本当に上司や周りの同僚に支えられました。

職場に留学の話をする事は勇気が必要ですが、まずは個人的にも信頼関係か築けている人に相談してみるのは良いと思います。

私は海外営業という職種柄もあると思いますが、海外拠点の同僚などにも留学の話なんかをすると、海外だとキャリアブレークをしてMasterで学んでキャリアを築いていくとう事が日本よりも一般的なので、“とても良いわね、頑張って“と言って頂けたりしましたし、日本の職場でも私の留学に関して誰一人ネガティブな事をおっしゃらず温かく送り出して頂いたことにとても驚いて、本当に恵まれた環境で働けていたんだなと改めて感謝しました。


Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

留学中は勉強はもちろんですが、将来国際機関で働けるチャンスが得られる様に、コネクションや人脈作りについても頑張りたいと思っています。

将来は国際機関に勤められるようになりたいとは思っていますが、直接入れる様なポジションではないので、どうやって繋げていくのか考えていきたいと思っています。 これから誰と出会えるかによっても大きくチャンスが変わってくると思うので、自分から色んな人に会ってチャンスを広げたいです。

これまで私は自動車業界に身を置いていたので、これから身を置く公共政策の世界は外から見たことしかありません。その世界に入って中から見ると、また景色が違って見えると思います。

その世界の中で色々知識を得て、経験を積んでいく中で今目指しているもの以外の選択肢が見えてくる可能性もあると思いますが、まずは今回のMasterでその世界に入って色々なものを吸収して、どんな形であっても自分の志望するキャリアに繋げていきたいと考えています。


Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

特に社会人の方は今ある安定した世界から道を変えて、不安定でしかもお金もかかる大学院留学を選択すると言う事はとても勇気がいる事だと思います。

でももし強く願っている目標があって、目指したいと思っているのであれば身軽な年齢で早く挑戦した方が決断もし易いし、チャレンジしやすいと思うので、是非一歩踏み出してほしいと思います。

社会人は時間的な制約がある中で諦めてしまう事もあると思いますが、そういう場合は自分一人で考えているとどんどん選択肢を狭めてしまうと思うので、サポートを受ける事で道が開ける事もあると思います。

私も行きたいと希望する大学院で全てミクロ経済とマクロ経済の履修が求められていて、私は大学時代に履修をしていなかったのですが、それを早い段階で調べて頂く事が出来たので、3カ月オンラインの授業を取って出願する事が出来ました。

3カ月間1週間に1時間程度オンライン受講をして小テストを受けるという作業が必要でしたし、受講料の出費も辛いところではありましたが、Master入学後にも必ず必要な知識が得られる事ですし、単位を取ることで出願し合格につなげる事も出来たので、本当に無駄ではなかったと思っています。